滋賀県内で最難関の公立高校として知られる膳所高校。偏差値72〜76という数字だけでなく、京都大学に毎年20名前後の合格者を輩出する実績に、多くの中学生と保護者が注目しています。

「膳所高校に合格するにはどれくらいの学力が必要なの？」「偏差値が高いだけで部活動や学校行事は充実しているの？」このような疑問をお持ちではないでしょうか。

この記事では、1898年創立の歴史ある膳所高校の基本情報から偏差値、部活動の実績、そして気になる進路状況まで徹底解説します。お子様の高校選びで迷われている保護者の方々のお気持ちは、よく分かります。

基本データや周辺環境、入試の難易度、さらには全国大会に出場している部活動の種類まで、膳所高校の魅力を具体的にご紹介していきます。

この記事を読めば、膳所高校が本当にお子様に合った学校なのか、明確に判断でき

膳所高校はなぜ人気？基本データを解説

引用：膳所高校 校舎画像

膳所高校は滋賀県を代表する進学校として、県内外から多くの受験生が集まります。1898年の創立から125年を超える歴史を持ち、偏差値72から76という高い学力レベルを誇ります。

普通科と理数科を併設し、京都大学や大阪大学をはじめとする難関国公立大学へ多数の合格者を輩出してきました。2025年には京都大学に20名、大阪大学に25名が合格しており、その高い進学実績が人気の理由となっています。

また、文部科学省からスーパーサイエンスハイスクール指定を受けており、京都大学や滋賀医科大学との高大連携授業も実施されています。藩校「遵義堂」の伝統を受け継ぎ、文武両道を重視する校風が特徴です。

私立膳所高校の基本情報

膳所高校は公立の共学校であり、私立学校ではありません。滋賀県立の高校として、滋賀県大津市膳所2-11-1に所在しています。

生徒数は普通科が各学年約320名、理数科が各学年40名の計約1,040名が在籍しています。教育理念には「遵義力行」を掲げ、誠実な心で真理と正義を追求する「遵義」と、自らの志に向かって努力を重ねる「力行」の精神を育んでいます。

2007年には新校舎とグラウンドが竣工し、最新の教育設備が整えられました。校地内からは奈良時代の「粟津頓宮」遺跡が発見されるなど、歴史的にも価値のある場所に位置しています。

膳所高校の最寄り駅は膳所本町駅！周辺環境は？

膳所高校の最寄り駅は膳所本町駅で、京阪電車を利用してアクセスできます。学校周辺は琵琶湖畔の文教地区として多くの教育・文化施設が集まっており、落ち着いた雰囲気の中で学習に集中できる環境が整っています。

かつて東海道の城下町として栄えた膳所は、松尾芭蕉が遺言により墓所をこの地に定めるほど、古来より多くの文人墨客に愛されてきました。江戸時代には膳所藩の藩校「遵義堂」があった場所に、現在の膳所高校の前身である滋賀県第二尋常中学校が設立された経緯があります。

歴史と文化が息づく町並みの中で、琵琶湖を望む自然環境にも恵まれています。通学路には歴史的な史跡や寺社も点在しており、日常的に地域の歴史や文化に触れられる恵まれた立地といえるでしょう。

膳所高校の部活動の種類

膳所高校では運動部18班、文化部18班の計36のクラブ活動が展開されています。多彩なジャンルの部活動から、自分の興味に合わせて選択できる環境が整っています。

運動部では、陸上競技班やボート班、ヨット班、卓球班、空手道班、テニス班、バドミントン班、山岳班、馬術班といった9つの班が過去3年間に全国大会へ出場した実績を持ちます。特に馬術班やヨット班など、一般的な高校では珍しい競技に取り組める点が特徴的です。

文化部においても、放送班や英語班、音楽班（合唱）、化学班、写真班、書道班、かるた班、美術班、物理地学班、弁論班の10班が全国大会レベルの活動を展開しています。土曜日の学習プログラムとの両立を図りながら、年間13回のZプログラム開講日には部活動を休止するなど、学業との調和を大切にした運営がなされています。

膳所高校の偏差値は？受験は最高難易度

膳所高校は滋賀県内トップクラスの進学校として知られており、県内外から多くの優秀な受験生が志望する高校です。京都大学や大阪大学などの難関国公立大学への進学実績が豊富で、全国的にも高い学力水準を誇ります。

受験を検討する際には、自分の学力と志望校の偏差値を照らし合わせることが第一歩となります。

膳所高校の偏差値は72 – 76！

膳所高校の偏差値は72から76の範囲に位置しており、滋賀県内では最難関レベルに該当します。普通科と理数科が設置されていますが、いずれも高い学力が求められる状況です。

この偏差値帯は、全国の公立高校の中でも上位数パーセントに入る水準を示しています。具体的には、100人の受験生がいた場合、上位3人から5人程度に入る学力が必要となる計算です。

県内の中学校で学年トップクラスの成績を維持している生徒が主な合格者層となっており、定期テストで常に450点以上を取得している生徒が目安となります。

膳所高校の学力レベルの目安は最高難易度

最高難易度という学力レベルは、中学校で学ぶ内容を完全に理解しているだけでは不十分な段階を指します。応用問題や思考力を問う問題にも対応できる力が必要です。

たとえば、数学では教科書の例題を解けるだけでなく、初見の難問にも論理的にアプローチできる力が求められます。英語では文法知識に加えて、長文読解や英作文で高得点を取る総合力が欠かせません。

また、膳所高校を目指す受験生の多くは、学校の授業に加えて自主学習や進学塾での対策を行っています。過去問演習を繰り返し、弱点を克服しながら本番に備える姿勢が合格への鍵となるでしょう。

京都大学に20名、大阪大学に25名という2025年の進学実績からも、入学後も高いレベルの学習環境が整っていることが分かります。

膳所高校の部活・行事

引用：膳所高校 制服画像

膳所高校では学業と並行して、運動部と文化部を合わせた豊富なクラブ活動が展開されています。多くの部が全国大会への出場実績を持ち、充実した環境の中で生徒たちが自主的に活動しています。

年間を通じて開催される学校行事も多彩で、特に夏の湖風祭は文化祭と体育祭を合わせた一大イベントとして知られています。これらの活動を通じて、生徒たちは学力だけでなく人間性も磨いていきます。

強豪部・実績（大会出場など）

過去3年間で全国大会に出場した部活動は、運動部と文化部を合わせて20以上に上ります。運動部では陸上競技班、ボート班、ヨット班、卓球班、空手道班、テニス班、バドミントン班、山岳班、馬術班が全国レベルの実績を残しています。

特にボート班とヨット班は、琵琶湖という恵まれた環境を活かした活動を展開しており、県内でも有数の実力を誇ります。馬術班は全国的にも珍しい部活動として注目を集めています。

文化部においても放送班、英語班、音楽班（合唱）、化学班、写真班、書道班、かるた班、美術班、物理地学班、弁論班が全国大会への出場を果たしました。中でもかるた班は近江という土地柄もあり、競技かるたの強豪として知られています。

化学班や物理地学班などの科学系部活動は、スーパーサイエンスハイスクール指定校としての特色を反映した活動内容となっており、日々の研究成果を全国の舞台で発表しています。

主要行事（文化祭・体育祭・修学旅行）

7月に開催される湖風祭は、膳所高校最大の学校行事として位置づけられています。文化祭と体育祭を連続して行うこの行事では、各クラスが趣向を凝らした展示や発表、競技に全力で取り組みます。

文化祭では演劇やダンス、模擬店などクラスごとに企画を立案し、数か月前から準備を進めます。体育祭では学年を超えた縦割りチームを編成し、グラウンドで熱戦を繰り広げます。

12月には修学旅行が実施され、生徒たちは日頃の学習から離れて見聞を広げる機会を得ます。また同月には1年生を対象とした合唱コンクールも開催され、クラスの団結力を高める場となっています。

4月の新入生オリエンテーションでは京都大学特別授業が実施され、高大連携の取り組みを早期から体験できます。7月と8月には夏期補講が組まれ、希望者は東京方面の大学見学会に参加することも可能です。

3月にはスポーツ大会で1年間を締めくくり、理数科の生徒を中心にサイエンスプロジェクト海外研修も実施されます。これらの行事を通じて、生徒たちは学業以外の多様な経験を積み重ねていきます。

膳所高校の学校生活の特徴

膳所高校は滋賀県大津市に位置する伝統校で、膳所本町駅から通学できる立地にあります。偏差値72から76という高い学力水準を誇りながら、学業だけでなく部活動や学校行事にも力を注ぐバランスの取れた教育を実践しています。

文部科学省からスーパーサイエンスハイスクールに指定されており、京都大学や滋賀医科大学との高大連携授業を実施しています。土曜日には石鹿セミナーやZプログラムといった独自の学習支援体制を整え、生徒の自主的な学びを後押ししています。

普通科と理数科の2学科を設置し、普通科では2年次から文系と理系に分かれるコース制を採用しています。理数科では少人数授業や課題研究を通じて、将来の科学技術分野を担う人材育成に取り組んでいます。

膳所高校の特色は？1898年創立の歴史

膳所高校は1898年に滋賀県第二尋常中学校として創立され、125年以上の歴史を持つ伝統校です。校地は江戸時代の膳所藩藩校「遵義堂」ゆかりの地にあり、この精神を受け継いでいます。

校訓である「遵義力行」は、真理と正義を追求する誠実な心と、高い理想に向かって逞しく努力する姿勢を表しています。この理念のもと、世界で活躍するリーダーを育成する教育が行われています。

校地内からは奈良時代の聖武天皇が宿泊した「粟津頓宮」の遺跡が発見されており、歴史的な価値も高い環境です。「遵義の桜」と呼ばれる桜は創立以来咲き続け、校章のモチーフにもなっています。琵琶湖畔の文教地区という恵まれた立地で、松尾芭蕉が墓所を定めた地としても知られる文化的な環境が学びを支えています。

膳所高校の学費

膳所高校は公立高校のため、私立高校と比較して学費負担が軽減されています。入学金や授業料は滋賀県の公立高校の基準に従っており、一般的な公立高校と同水準です。

公立高校では授業料支援制度が利用でき、所得要件を満たす世帯では授業料が実質無償化されます。このため経済的な負担を抑えながら質の高い教育を受けられる環境が整っています。

学費以外では教材費や修学旅行費、制服代などが必要になります。部活動に参加する場合は用具代や遠征費が別途かかる場合もあります。土曜日のZプログラムや石鹿セミナーは学校が提供する学習支援のため、追加の費用負担なく利用できる点が特徴です。

膳所高校の進路実績

膳所高校の卒業生は国公立大学への進学実績が顕著で、2025年は京都大学20名、大阪大学25名、神戸大学18名の合格者を輩出しています。地元の滋賀医科大学には13名が合格しており、医学部志望者にとっても実績のある環境です。

私立大学では関関同立への合格者が多く、2025年は立命館大学176名、同志社大学93名、関西大学38名という結果でした。早稲田大学や慶應義塾大学といった首都圏の難関私立大学への合格者も継続的に出ています。

普通科と理数科それぞれの特性を活かしたカリキュラムにより、文系・理系問わず幅広い進路選択が可能です。SSH指定校として京都大学との特別授業や滋賀医科大学の基礎医学講座を実施しており、大学レベルの学びに早期から触れられる機会が進路実現を後押ししています。防衛大学校や海上保安大学校への合格者もおり、進路の多様性も見られます。

膳所高校の入試情報

膳所高校への進学を検討する受験生にとって、入試に関する準備は早めに始めることが求められます。滋賀県立膳所高校は普通科と理数科の2つの学科を設置しており、それぞれの学科で求められる学力水準や選抜方法を理解しておく必要があります。

偏差値は72から76と滋賀県内でもトップクラスの難関校であり、県内外から優秀な生徒が集まります。受験に向けては日々の学習習慣の確立と基礎学力の定着が欠かせません。

膳所高校の入試情報まとめ

膳所高校は滋賀県の公立高校入試制度に基づいて選抜を行っています。普通科では320名、理数科では40名の募集定員が設定されており、競争率は年度によって変動します。

公立高校の入試は学力検査と調査書を総合的に評価する方式を採用しています。学力検査では国語、数学、英語、理科、社会の5教科が実施され、各教科の基礎から応用まで幅広い知識が問われます。特に理数科を志望する場合は、数学と理科の配点が高く設定されることもあり、これらの科目で高得点を獲得することが合格への鍵となります。

調査書では中学校での学習成績だけでなく、部活動や生徒会活動などの実績も評価対象となります。ただし、学力検査の結果が合否判定において大きなウエイトを占めるため、まずは確実に得点できる力を身につけることが先決です。

膳所高校のオープンキャンパスなどのイベント情報

現時点で公開されている具体的なオープンキャンパスの日程情報はありませんが、多くの県立高校では夏季休業期間中に学校見学会や説明会を実施しています。膳所高校でも例年、中学生とその保護者を対象とした学校紹介イベントが開催される傾向にあります。

学校見学会では校舎内の施設を実際に見て回ることができ、2007年に竣工した新しい校舎やグラウンド、プール、体育館などの設備を確認できます。琵琶湖畔の文教地区に位置する恵まれた環境を肌で感じられる機会となるでしょう。

イベント情報は膳所高校の公式ウェブサイトや在籍している中学校を通じて案内されますので、定期的に確認することをお勧めします。参加を希望する場合は事前申し込みが必要となることが多いため、案内が出たら早めに手続きを済ませましょう。

膳所高校はなぜ人気？まとめ

膳所高校は、滋賀県を代表する偏差値72から76の公立トップ校です。1898年創立の歴史ある伝統校でありながら、高い学力レベルと充実した学校生活の両立が大きな魅力となっています。

最寄り駅は膳所本町駅で通学にも便利な立地にあり、多彩な部活動も盛んに行われています。文化祭や体育祭などの学校行事も活発で、勉強だけでなく青春を謳歌できる環境が整っています。

入試難易度は最高レベルですが、それに見合った充実した進路実績を誇り、多くの生徒が難関大学への進学を実現しています。公立校ならではのリーズナブルな学費も、保護者から高い支持を得る理由のひとつです。

膳所高校への進学を検討されている中学生や保護者の方は、ぜひオープンキャンパスなどのイベントに参加して、実際の学校の雰囲気を体感してみてください。入試情報も早めに確認して、計画的な受験対策を進めていきましょう。