大阪府天王寺区にある四天王寺高校は、偏差値50から73と幅広いコース設定で注目を集める私立女子校です。1922年創立の歴史ある学校として、毎年東大・京大をはじめとする難関大学へ多数の合格者を輩出しています。

お子さんの高校選びで「進学実績は良いけれど、学校の雰囲気や実際の評判はどうなのか」と気になっていませんか。この記事では、四天王寺高校の偏差値や入試情報、部活動の実績、学費、そして気になる進路実績まで徹底解説します。

聖徳太子ゆかりの地に建つ伝統校でありながら、最新のICT教育も導入し、文理選抜・文理・文化スポーツの3コースで生徒一人ひとりの可能性を伸ばす教育を実践しています。この記事を読めば、四天王寺高校があなたのお子さんに合う学校かどうか、しっかり判断できるようになります。

四天王寺高校はなぜ人気？基本データを解説

引用：四天王寺高校 校舎画像

大阪市天王寺区にある四天王寺高校は、1922年創立の伝統ある女子校として多くの受験生と保護者から注目を集めています。聖徳太子の和の精神を礎とした教育理念のもと、100年以上の歴史を持ち、偏差値50から73まで幅広いコース設定が魅力です。

聖徳太子によって建立された日本最古の寺である四天王寺の境内という恵まれた環境で、穏やかで深い人間性を備えた信念ある女性の育成を目指しています。生徒数は1324名（2025年7月現在）を数え、大阪を代表する私立女子校として確固たる地位を築いています。

私立四天王寺高校の基本情報

四天王寺高校は大阪府大阪市天王寺区四天王寺1-11-73に所在する私立の女子高等学校です。設置コースは文理選抜コース、文理コース、文化・スポーツコースの3つに分かれており、それぞれ異なる教育目標を掲げています。

文理選抜コースは約35名、文理コースは約90名、文化・スポーツコースは約30名を募集しており、内部進学者を除いた外部からの入学枠となります。初年度納入金は126万3000円で、入学金20万円、授業料56万5200円、その他費用として後援会費や制服代、ICT購入代金などが含まれます。

校内には全教室に電子黒板とプロジェクターを完備し、耐震補強も済んでいます。災害時用の非常食は全校生徒分3日分を備蓄し、AEDを校内7カ所に設置するなど、安全対策にも配慮が行き届いています。

四天王寺高校の最寄り駅は四天王寺前夕陽ヶ丘駅！周辺環境は？

四天王寺高校へのアクセスは、大阪メトロ谷町線の四天王寺前夕陽ヶ丘駅が最寄り駅となります。駅から学校までは徒歩圏内で通学しやすい立地です。

学校が位置するのは聖徳太子によって建立された日本最古の寺である四天王寺の境内という、歴史と文化に恵まれた環境です。都心部でありながら静謐な雰囲気に包まれており、落ち着いて学習に取り組める環境が整っています。天王寺区という大阪市内の中心エリアにありながら、喧騒から離れた聖地という特別な場所で日々の学校生活を送れることは、他の学校にはない大きな特色といえるでしょう。

この環境は仏教精神に基づく全人教育を実践する上で理想的な立地となっており、生徒たちは歴史的な寺院の雰囲気を日常的に感じながら成長していきます。

四天王寺高校の部活動の種類

四天王寺高校では運動部と文化部を合わせて約50以上のクラブ活動が展開されており、生徒たちの多様な興味関心に応えています。

運動部では過去3年間に全国大会へ出場した実績を持つバレーボール部、ハンドボール部、卓球部、体操部、ソフトテニス部、バドミントン部が強豪として知られています。その他にもバスケットボール部、合気道部、剣道部など、幅広い競技に取り組める環境があります。

文化部においても全国レベルで活躍するクラブが多く、放送部、自然科学部、コーラス部、競技かるた部などが全国大会出場の実績を誇ります。伝統文化系では華道部、書道部、箏曲部、日本舞踊部、茶道部、古典文学研究部、仏教部など、和の精神を体現できるクラブが充実しています。

現代的な活動としてはESS部、軽音楽部、ダンス部、パソコン部、クイズ研究部なども活発に活動しており、生徒一人ひとりが自分の興味や特技を伸ばせる場が用意されています。

四天王寺高校の偏差値は？受験は最高難易度

四天王寺高校は大阪府天王寺区にある私立女子校で、1922年の創立以来100年以上の歴史を持ちます。聖徳太子の和の精神を教育理念として掲げ、信念ある女性の育成を目指しています。

コースは文理選抜、文理、文化・スポーツの3つに分かれており、それぞれ異なる学力レベルと教育方針を設定しています。中学からの内部進学生と高校からの入学生が共に学ぶ環境で、生徒数は1324名を数えます。

入試は2025年2月10日に実施され、出願期間は1月22日から2月3日までとなっています。受験料は20,000円で、合格発表は2月12日にホームページ上で行われます。

四天王寺高校の偏差値は50 – 73！

四天王寺高校の偏差値は50から73という幅広い範囲に設定されており、これはコースによって大きく異なります。文理選抜コースが最も高い偏差値73を誇り、大阪府内でもトップクラスの難関校として位置づけられています。

文理コースは中堅レベルの偏差値帯に設定されており、基礎から応用へと着実に学力を伸ばすカリキュラムが特徴です。一方、文化・スポーツコースは偏差値50程度で、特定の分野で優れた実績や能力を持つ生徒を対象としています。

2025年度の募集人員は文理選抜コースが約35名、文理コースが約90名、文化・スポーツコースが約30名となっており、特に文理選抜コースは少数精鋭の体制を敷いています。

四天王寺高校の学力レベルの目安は最高難易度

四天王寺高校の学力レベルを示す具体的な指標として、2025年3月卒業生の進学実績が参考になります。東京大学1名、京都大学13名、大阪大学19名など、最難関国立大学への合格者を多数輩出しています。

私立大学では関関同立への合格者が文理選抜コースを中心に多く、同志社大学88名、関西学院大学107名、立命館大学78名、関西大学98名という実績を残しています。さらに早稲田大学11名、慶應義塾大学8名など、首都圏の難関私立大学への進学者も見られます。

医学部医学科への進学も顕著で、滋賀医科大学2名、京都府立医科大学4名、奈良県立医科大学5名、和歌山県立医科大学9名など、国公立医学部への合格実績が充実しています。関西医科大学31名、大阪医科薬科大学53名といった私立医学部への合格者数からも、高い学力レベルが裏付けられます。

四天王寺高校の部活・行事

引用：四天王寺高校 制服画像

四天王寺高校では、勉強だけでなく部活動や学校行事を通じて、豊かな人間性を育む教育を実践しています。運動部と文化部を合わせて約40のクラブがあり、多くの部活が全国大会への出場実績を持つなど、高い活動レベルを誇ります。

聖徳太子の和の精神を礎とする本校では、年間を通じて仏教に関連する行事と、生徒が主体となって盛り上げる学校行事が充実しており、かけがえのない高校生活の思い出を作ることができます。部活動と学業の両立を目指す生徒が多く、互いに切磋琢磨しながら成長できる環境が整っています。

強豪部・実績（大会出場など）

四天王寺高校には、過去3年間で全国大会に出場した実績を持つ部活が多数あります。運動部では、バレーボール部、ハンドボール部、卓球部、体操部、ソフトテニス部、バドミントン部が全国レベルの活躍を見せています。

文化部においても全国大会出場を果たしている部が充実しており、放送部、自然科学部、コーラス部、競技かるた部が優れた成績を収めています。特に競技かるた部は、百人一首を題材にした競技で全国トップクラスの実力を持ち、集中力と暗記力を駆使した白熱した試合を繰り広げています。

さらに運動部では合気道部や剣道部といった武道系クラブも活動しており、礼儀作法を重んじながら心身を鍛えることができます。文化部にはクッキング部、華道部、茶道部、日本舞踊部といった日本の伝統文化を学べる部活も揃っており、生徒の多様な興味に応える環境が整っています。

主要行事（文化祭・体育祭・修学旅行）

四天王寺高校の体育祭は6月に大阪城ホールで開催され、プロのアーティストが使用する大規模な会場で行われる点が最大の特徴です。通常の運動場とは異なり、照明や音響設備が整った会場で競技や演技を披露するため、まるでコンサートのような盛り上がりを見せます。

9月の文化祭では、クラスごとの出し物やクラブの発表が行われ、生徒たちの創造性と団結力が試される場となります。聖地四天王寺の境内にある学校ならではの落ち着いた雰囲気の中、来場者とともに楽しい時間を共有できます。

2年生の10月には北海道への修学旅行が実施され、雄大な自然環境の中で仲間との絆を深めます。1月には創作ダンス発表会という本校独自の行事があり、体育の授業で学んだダンスを披露する機会が設けられています。また4月の花まつりや新入生授戒会、5月の授戒灌頂といった仏教行事を通じて、聖徳太子の和の精神を学び、心の成長を促す教育が行われています。

四天王寺高校の学校生活の特徴

四天王寺高校は、聖徳太子の和の精神を礎とする女子校として、伝統と革新を融合させた教育環境を整えています。聖地四天王寺の境内に位置する立地も特徴的で、歴史ある環境の中で充実した学校生活を送ることができます。

学校行事では、6月に大阪城ホールで開催される体育祭が大きな特色となっており、通常の体育館とは異なる大規模な会場での実施は生徒にとって貴重な経験となっています。文化祭や芸術発表会といった行事も年間を通して豊富に用意されており、学業以外の成長の場が多数設けられています。

土曜日は1限から4限まで正規授業を実施しており、第4週のみ休業として月曜日7限に振り替える独自の時間割を採用しています。この仕組みにより、豊富な学習時間を確保しながらも、メリハリのある学校生活を実現しています。

施設面では、全教室に電子黒板やプロジェクターを完備し、耐震補強も完了しています。災害時用の非常食を全校生徒分3日分備蓄し、緊急地震速報受信システムやAEDを校内7カ所に設置するなど、安全面への配慮も徹底されています。

四天王寺高校の特色は？1922年創立の歴史

四天王寺高校は1922年に創立され、100年以上の歴史を持つ伝統校です。聖徳太子によって建立された日本最古の寺である四天王寺の境内という、他に類を見ない環境に学び舎を構えています。

教育理念として掲げられているのは、聖徳太子の和の精神を礎とする信念ある女性の育成です。全人教育を根底に置き、穏やかで深い人間性を備えた女性を育てることを目指しています。単なる学力向上だけでなく、人間としての成長を重視する姿勢が教育方針に反映されています。

参観授業や授戒灌頂といった仏教精神に基づく行事も定期的に実施され、心の教育にも力を入れています。4月の花まつりや新入生授戒会など、仏教校ならではの行事を通じて、精神的な成長を促す機会が設けられています。

現在の生徒数は女子1324名で、文理選抜コース、文理コース、文化・スポーツコースの3コースを設置しています。四天王寺前夕陽ヶ丘駅が最寄り駅となっており、大阪市天王寺区という交通至便な立地も魅力となっています。

四天王寺高校の学費

2025年度の初年度納入金は合計1,263,000円となっています。内訳は、入学手続き時に納入する入学金が200,000円、1年時終了までに納める授業料が565,200円です。

その他の費用として497,800円が必要で、この中には後援会費、生徒会費、制服等指定品、教科書、講習費などが含まれます。近年の教育環境を反映して、ICT購入代金もこの金額に含まれています。授業料は四期分納制となっており、家庭の負担を分散する配慮がなされています。

入学検定料は20,000円で、出願方法はインターネット出願と郵送、持参の3つから選択できます。インターネット出願の場合は2025年1月22日から2月3日の21時まで受け付けており、郵送は2月4日消印有効となっています。

私立女子校としては標準的な学費水準ですが、全教室への電子黒板やプロジェクター設置、災害対策の充実など、施設設備への投資が適切に行われていることが確認できます。授業だけでなく、安全で快適な学習環境の維持にも費用が充てられています。

四天王寺高校の進路実績

2025年3月卒業生の進路実績は、国公立大学・難関私立大学への合格者数が顕著に増加しています。京都大学には13名が合格し、前年の9名から大幅に増加しました。大阪大学にも19名が合格しており、前年の11名から8名増となっています。

医学部系への進学実績も特筆すべき点です。奈良県立医科大学に5名、和歌山県立医科大学に9名、京都府立医科大学に4名が合格しています。私立医学部では大阪医科薬科大学に53名、関西医科大学に31名と、医療系への進学希望者に対する手厚い指導体制が実績に表れています。

関西の難関私立大学群である関関同立への合格者数も充実しており、関西学院大学107名、関西大学98名、同志社大学88名、立命館大学78名となっています。近畿大学には272名が合格し、前年の154名から大幅に増加しました。

薬学系では京都薬科大学に23名が合格するなど、医療・薬学分野への強みが際立っています。東京大学や早稲田大学、慶應義塾大学といった首都圏の難関大学への合格者も輩出しており、幅広い進路選択を実現しています。文理選抜コースを中心とした学習指導の成果が、確実な進路実績として結実しています。

四天王寺高校の入試情報

四天王寺高校は大阪府大阪市天王寺区にある私立女子高校で、2025年度入試では文理選抜コース、文理コース、文化・スポーツコースの3つのコースで生徒を募集しています。各コースによって入試科目や選抜方法が異なるため、志望するコースに合わせた対策が必要になります。出願方法はインターネット出願と郵送、持参の3つから選べますが、それぞれに期間や条件が設定されています。

試験日は2025年2月10日の1日のみで、合格発表は2月12日にホームページ上で確認できます。入学手続きの期限は専願者と併願者で異なるため、自分の出願区分をしっかり確認しておく必要があります。

四天王寺高校の入試情報まとめ

文理選抜コースと文理コースは5教科型の入試のみで実施され、国語・数学・英語・社会・理科の5教科を各50分ずつ受験します。判定方法はアラカルト式という独特の方式を採用しており、5教科の合計点と3教科の合計点を5/3倍した点数を比較して高い方が採用されます。たとえば5教科の合計が400点、3教科が280点の場合、280点×5/3=466.6点となるため、後者が採用されるという仕組みです。

文化・スポーツコースは3教科型のみで、国語・数学・英語の筆記試験に加えて、これまでの業績と当日の実技テストを総合的に評価します。募集人員は文理選抜コースが約35名、文理コースが約90名、文化・スポーツコースが約30名で、いずれも内部進学を除いた人数です。

出願期間はインターネット出願が1月22日から2月3日の21時まで、郵送は2月4日の消印有効となっています。持参の場合は1月22日から2月3日の平日9時から16時までで、土日は受付していません。受験料は全コース共通で20,000円です。

四天王寺高校のオープンキャンパスなどのイベント情報

四天王寺高校では受験生向けに高校最終入試説明会を12月13日の14時から本校講堂(和光館)で開催します。この説明会では入試の詳細な説明と入試直前のアドバイスを受けられるため、本番前の最終確認に適しています。11月8日に実施される入試説明会と同じ内容ですが、ZOOM配信も併用しているため、遠方の方や当日参加が難しい方でもオンラインで視聴できます。

説明会では各コースの募集要項や試験科目の詳細、アラカルト式判定方法の具体例など、入試に関する実践的な情報を直接聞ける機会です。質問コーナーも設けられているため、出願方法や試験当日の持ち物など、不明点を解消できます。

イベント情報は学校ホームページに掲載されていますが、開催日時や内容が変更される可能性もあります。参加を検討している場合は、必ず公式ホームページで最新情報を確認してから申し込むようにしましょう。学校説明会への参加は必須ではありませんが、学校の雰囲気を知る良い機会になります。

四天王寺高校はなぜ人気？まとめ

四天王寺高校は、1922年創立という長い歴史と伝統を持つ大阪の私立女子校です。偏差値50から73という幅広いコース設定により、さまざまな学力レベルの生徒が自分に合った環境で学べることが大きな魅力となっています。

最寄り駅は四天王寺前夕陽ヶ丘駅で、アクセスも良好です。充実した部活動では強豪部が全国大会に出場するなど輝かしい実績を残し、文化祭や体育祭、修学旅行といった学校行事も活発に行われています。

また、優れた進路実績も四天王寺高校の人気を支える重要な要素です。入試情報やオープンキャンパスなどのイベント情報は、学校の公式サイトで随時更新されています。

四天王寺高校への進学を検討されている方は、まずオープンキャンパスに参加して学校の雰囲気を直接体感してみることをおすすめします。伝統ある教育環境と充実した学校生活が、きっとお子さまの成長を後押ししてくれるでしょう。