大阪府で偏差値72、大阪大学に55名、京都大学に13名もの合格者を輩出する茨木高校。創立1895年という長い歴史を持つこの公立校が、なぜ多くの受験生と保護者から圧倒的な支持を集めているのでしょうか。

「進学実績が高い学校は勉強ばかりで厳しそう」「部活動や学校行事は充実しているの？」そんな疑問をお持ちの方も多いはずです。

この記事では、茨木高校の偏差値や入試難易度、充実した部活動と学校行事、そして卒業生の進路実績まで、知りたい情報を網羅的に解説します。基本情報から周辺環境、学費、入試情報まで詳しくご紹介するので、この記事を読めば茨木高校の魅力と実態を正確に理解できるでしょう。

茨木高校はなぜ人気？基本データを解説

引用：茨木高校 校舎画像

大阪府北部に位置する茨木高校は、1895年創立という120年以上の歴史を持つ名門公立高校として知られています。偏差値72という高い学力水準を誇りながら、文武両道の精神を大切にし、生徒主体の自由な校風が特徴です。

卒業生にはノーベル文学賞を受賞した川端康成や評論家の大宅壮一など、各界で活躍する人材を多数輩出してきました。毎年、京都大学や大阪大学をはじめとする難関国公立大学への合格者を数多く送り出しており、2025年には京都大学13名、大阪大学55名、神戸大学23名という実績を残しています。

授業は65分5限制を採用し、通常の50分6限授業よりも1日あたり25分多く学習時間を確保しています。8月20日頃から授業を開始するなど、学習時間の充実に力を入れながら、部活動や学校行事にも積極的に取り組める環境が整っています。

公立茨木高校の基本情報

茨木高校は大阪府茨木市新庄町12-1に所在する公立高校で、男女共学の全日制課程を設置しています。1895年に創立され、府内でも有数の伝統校として地域に根ざした教育を展開してきました。

学校の教育理念として「高い志」「枠を越える知性」「自主自律の精神」の3つを掲げています。世界に有為な人物の育成を目標に、豊かな感性とのびやかな知性を育む教育を実践しており、生徒主体の活動を通じて社会性や協調性、リーダーシップを身に付けられる環境を提供しています。

校内には50メートル室内プール、体育館、クラブハウス、自習室など充実した施設が整っており、学食も利用できます。普通教室には冷房が完備され、シャワールームやトレーニングルームなど、学習面だけでなく部活動にも配慮した設備が揃っています。

スクールカウンセラーも配置されており、生徒一人ひとりが安心して高校生活を送れる体制が整えられています。

茨木高校の最寄り駅は茨木市駅！周辺環境は？

茨木高校の最寄り駅は茨木市駅で、駅から徒歩圏内という通学に便利な立地にあります。茨木市駅は阪急京都線の主要駅であり、大阪市内や京都方面からもアクセスしやすく、広範囲から生徒が通学しています。

学校周辺は閑静な住宅街の一角に位置し、周辺に緑が多く落ち着いた環境が広がっています。繁華街から少し離れた静かなエリアのため、学習に集中できる環境が整っており、保護者からも安心して通わせられる立地として評価されています。

駅に近いながらも騒がしさがなく、自然環境にも恵まれた場所にあることで、勉強と部活動の両立に適した環境といえるでしょう。通学時間を短縮できることで、放課後の活動時間を十分に確保できる点も、文武両道を掲げる同校にとって大きな利点となっています。

住宅街に位置していることから、地域との結びつきも強く、地元からも長年愛されている学校です。

茨木高校の部活動の種類

茨木高校には運動部と文化部を合わせて多彩なクラブ活動が設けられており、生徒の多様な興味や関心に応えられる体制が整っています。運動部は硬式野球部、剣道部、男子ハンドボール部、女子ハンドボール部、ラグビー部、スキー部、サッカー部、ソフトボール部、卓球部、水泳部、ソフトテニス部、硬式テニス部、陸上競技部などがあります。

さらに男子バスケットボール部、女子バスケットボール部、男子バレーボール部、女子バレーボール部、バドミントン部、ライフル射撃部など19の運動部が活動しています。文化部ではダンス部、美術部、吹奏楽部、放送部、ESS部、FUSION部、囲碁将棋部、数学研究部、茶道部、書道部、軽音学部、家庭部、文芸部、化学部、生物部、天文地球科学部、競技かるた部が設置されています。

同好会やサークルも充実しており、漫画研究同好会、コーラス同好会、クイズ研究同好会、歴史探検サークル、レゴサークル、園芸サークル、ボランティアサークル、IMGサークルなど、生徒の興味に応じた活動の場が多数用意されています。65分5限授業で放課後の時間を確保しているため、部活動に打ち込める時間も十分に取れる環境です。

茨木高校の偏差値は?受験は最高難易度

茨木高校は大阪府内でもトップクラスの公立進学校として知られており、入学するには非常に高い学力が求められます。受験を検討している中学生やその保護者にとって、偏差値や難易度を把握しておくことは志望校選びの第一歩になるでしょう。

この学校は1895年の創立以来、120年以上にわたって優秀な人材を輩出してきた伝統校です。川端康成や大宅壮一といった著名人を輩出した実績からも、その教育水準の高さがうかがえます。

茨木高校の偏差値は72!

茨木高校の偏差値は72となっており、大阪府の公立高校の中でも最上位に位置しています。この数値は全国的に見ても相当高く、簡単には到達できない水準です。

偏差値72という数字は、受験者全体の上位約2%に入る学力を意味します。たとえば100人の受験生がいた場合、上から2〜3番目に入る実力が必要になる計算です。中学校での定期テストで常に上位をキープしているだけでなく、応用問題や記述問題にも対応できる力が求められます。

五教科すべてにおいて高得点を維持する必要があり、苦手科目を作らないバランスの良い学習が欠かせません。特に茨木高校を目指す受験生は、基礎学力の定着はもちろん、思考力や表現力を問う問題にも取り組んでおく必要があります。

茨木高校の学力レベルの目安は最高難易度

茨木高校の入試は大阪府公立高校の中で最高難易度に分類されます。合格するには入試当日に高得点を獲得する実力が求められるでしょう。

具体的な学力の目安として、中学校での内申点はほぼオール5に近い評定が必要になります。さらに実力テストや模擬試験では、偏差値70前後を安定して取れる力が合格の条件です。たとえば大阪府公立高校入試の過去問を解いた際、各教科で80点以上を安定して獲得できる状態が望ましいといえます。

また茨木高校に合格する生徒の多くは、中学校時代から計画的な学習習慣を確立しています。毎日3〜4時間の家庭学習を継続し、塾や予備校も活用しながら弱点を克服していく姿勢が求められます。受験対策としては、早めに志望校を決定し、1年生の段階から基礎固めに取り組むことが合格への近道になるでしょう。

茨木高校の制服や部活、活動行事

引用：茨木高校 制服画像

茨木高校では文武両道の精神が息づいており、運動部19団体、文化部25団体が活発に活動しています。生徒の約9割が何らかの部活動に所属し、高いレベルの授業と両立させながら自己の可能性を広げています。

生徒主体で創り上げる伝統的な学校行事も多く、体育祭や文化祭では生徒会が中心となって企画運営を担っています。授業と部活動、行事のバランスを取りながら充実した高校生活を送れる環境が整っています。

強豪部・実績（大会出場など）

茨木高校にはライフル射撃部やスキー部など、他校では珍しい競技を扱う部活動が設置されています。運動部では硬式野球部、ラグビー部、サッカー部など伝統的な競技に加え、男女ハンドボール部やバドミントン部も熱心に活動しています。

文化部の選択肢も豊富で、ESS部やFUSION部といった語学系、数学研究部や化学部などの理系、吹奏楽部や軽音学部といった音楽系まで幅広く揃っています。競技かるた部やクイズ研究同好会、レゴサークルなど個性的な活動団体もあり、生徒それぞれの興味関心に応じた選択が可能です。

65分授業の採用により、放課後の活動時間も十分に確保されており、学業と部活動を高いレベルで両立させる環境が整っています。

主要行事（文化祭・体育祭・修学旅行）

茨木高校の三大行事は春季学芸祭、体育祭、文化祭です。春季学芸祭は6月に開催され、生徒が日頃の学習成果や研究活動を発表する場となっています。

体育祭は9月に実施され、8月下旬から準備期間が設けられます。生徒が競技内容や運営方法を自ら企画し、クラス対抗で熱戦を繰り広げます。11月の文化祭では各クラスや部活動が趣向を凝らした出し物を披露し、来場者を楽しませています。

2年生では6月に宿泊野外行事があり、クラスの団結力を深める機会になっています。海外修学旅行も実施されており、国際理解教育の一環として貴重な異文化体験ができます。1月には伝統行事である妙見夜行登山があり、真冬の夜間登山を通じて精神力と仲間との絆を培います。

2月の音楽会では合唱や演奏を通じて芸術性を磨き、年間を通じて多彩な行事が生徒の成長を支えています。

茨木高校の学校生活の特徴

茨木高校は大阪府茨木市新庄町に位置する公立高校で、最寄り駅の茨木市駅から通学できる立地環境にあります。偏差値72という高い水準を誇り、文武両道の伝統を大切にしながら、生徒主体の活動を通じて自主自律の精神を育んでいます。

二学期制を採用し、65分・5限授業という独自の時間割を実施しています。この授業形態により、50分・6限授業と比べて1日あたり25分多く学習時間を確保しており、授業の質と量の両面で充実した教育環境を提供しています。始業時間を10分早めることで、放課後の部活動や課外活動の時間も十分に確保されている点が特徴です。

数学や英語では少人数授業を導入し、きめ細かな指導を行っています。また、8月20日頃から全学年で授業を開始することで、他校よりも多くの授業時間を確保しています。月2回程度の土曜日授業では、通常授業に加えて学問発見講座や卒業生講座といった特別プログラムも実施されています。

茨木高校の特色は？1895年創立の歴史

茨木高校は1895年に創立された歴史ある学校で、120年以上の伝統を誇ります。ノーベル文学賞作家の川端康成やジャーナリストの大宅壮一を輩出した学校として広く知られており、卒業生は学者や研究者、社会の中枢で活躍する人材として多方面で貢献しています。

教育理念として「高い志」「枠を越える知性」「自主自律の精神」の3つを掲げています。世界に有為な人物を育てることを目標に、豊かな感性とのびやかな知性を育む学びを展開しています。生徒主体の活動を通じて社会性や協調性、リーダーシップを身に付けることができる環境が整っています。

2年生全員が取り組む課題研究授業では、自ら問いを設定して課題解決をめざす経験を積みます。この取り組みは大学での学びに直接つながる実践的な教育プログラムとなっています。京都大学をはじめとする大学との連携行事が充実しており、希望者にはさまざまなプログラムが用意されている点も特徴的です。

海外修学旅行を軸とした国際理解教育と英語教育により、グローバルリーダーとしての素質を磨くことができます。生徒自治が徹底しており、体育祭や文化祭などの学校行事を生徒自らの手で創りあげていく過程で、総合的な人間力を高めていきます。

茨木高校の学費

茨木高校は大阪府立の公立高校であるため、私立高校と比較して学費負担は軽減されています。公立高校の一般的な費用体系に準じており、入学金や授業料については公立高校の標準的な金額設定となっています。

施設面では50メートル室内プール、体育館、クラブハウス、学食、コンピュータ室、トレーニングルーム、自習室など充実した設備を備えています。普通教室には冷房が完備され、快適な学習環境が整えられています。テニスコートやシャワールーム、宿泊施設なども用意されており、部活動や学校行事での利用が可能です。

スクールカウンセラーも配置されており、生徒の学校生活をサポートする体制が整っています。駅に近い閑静な住宅街に位置し、周辺に緑が多い環境で学習に集中できる立地条件も魅力といえます。

茨木高校の進路実績

茨木高校は難関大学への進学実績が豊富で、特に国公立大学への合格者数が多い点が特徴です。2025年度の合格実績を見ると、大阪大学に55名、神戸大学に23名、大阪公立大学に39名が合格しています。京都大学へは13名が合格しており、最難関国立大学への進学実績も安定しています。

北海道大学や九州大学といった地方の旧帝国大学、京都工芸繊維大学や奈良女子大学などの専門性の高い国公立大学にも複数名が合格しています。医学部系では和歌山県立医科大学への合格者を輩出しており、幅広い進路選択が実現されています。

私立大学では関関同立への合格者数が顕著で、2025年度は立命館大学に266名、同志社大学に149名、関西大学に97名、関西学院大学に90名が合格しています。関西圏の有力私立大学への進学実績が充実している点は、多様な進路選択を可能にしています。

早稲田大学や慶應義塾大学、上智大学といった首都圏の難関私立大学への合格者も毎年輩出しています。大阪医科薬科大学や京都薬科大学などの医療系私立大学への実績もあり、医療分野をめざす生徒へのサポート体制も整っています。高度な授業内容と教員の日々の研鑽により、こうした進学実績を継続的に実現しています。

茨木高校の入試情報

茨木高校は偏差値72を誇る大阪府内屈指の進学校であり、毎年多くの受験生が合格を目指して挑戦しています。1895年創立という長い歴史を持つこの学校への入学を検討している方に向けて、入試に関する情報やイベント情報をご紹介します。

公立高校ならではの入試制度を理解した上で、十分な準備を行うことが合格への近道となります。また、学校説明会などのイベントに参加することで、学校の雰囲気や教育方針を直接感じ取ることができるでしょう。

茨木高校の入試情報まとめ

茨木高校の詳細な入試情報については現在調査中となっていますが、大阪府の公立高校として、一般入学者選抜を通じて生徒を受け入れています。偏差値72という数値から分かる通り、府内でもトップクラスの学力が求められます。

大阪府の公立高校入試では、学力検査の得点と調査書の評定を総合的に判断して合格者が決定されます。茨木高校のような難関校を志望する場合、中学校での日々の学習を着実に積み重ねることが欠かせません。

入試に関する最新情報や募集要項については、茨木高校の公式ウェブサイトや大阪府教育委員会のホームページで確認することをお勧めします。受験年度によって制度が変更される可能性もあるため、早めに情報収集を始めることが賢明です。

茨木高校のオープンキャンパスなどのイベント情報

茨木高校では年に2回、6月と11月に学校説明会を開催しています。この説明会は中学生とその保護者を対象としており、学校の教育方針や学習内容について詳しく知ることができます。

6月には第1回学校説明会が実施され、この時期には公開授業も保護者向けに行われます。実際の授業風景を見学できる機会は、65分5限授業という独自のカリキュラムや少人数制の授業を体感できる貴重なチャンスです。

11月の第2回学校説明会は、文化祭の時期と近い日程で開催されます。文化祭は生徒自治を重視する茨木高校の特色が色濃く表れる行事であり、在校生が主体となって運営する様子を見学できます。この時期にも保護者向けの公開授業が設定されているため、学校の日常的な教育活動を複数の角度から確認できるでしょう。

これらのイベントへの参加方法や日程の詳細については、学校のウェブサイトで事前に確認してください。定員が設けられている場合もあるため、早めの申し込みをお勧めします。

茨木高校はなぜ人気？まとめ

茨木高校は偏差値72を誇る大阪府屈指の公立進学校です。1895年創立という長い歴史と伝統を持ち、最高難易度の学力レベルが求められる高校として知られています。

茨木市駅から徒歩圏内という通学に便利な立地も魅力の一つです。充実した部活動では多くの部が大会出場などの実績を残しており、文化祭や体育祭などの学校行事も盛んに行われています。

学習面では優れた進路実績を誇り、国公立大学や難関私立大学への合格者を多数輩出しています。公立高校ならではのリーズナブルな学費で質の高い教育が受けられる点も、茨木高校の人気を支える大きな要因となっています。

入試は高い競争率となっていますが、オープンキャンパスなどのイベントも開催されているので、進学を検討している中学生の皆さんはぜひ参加して学校の雰囲気を体感してみてください。茨木高校で充実した高校生活を送りながら、希望の進路実現を目指しましょう。