大阪市阿倍野区に位置する桃山学院高校は、偏差値50から72という幅広いコース設定で、多くの受験生から注目を集めています。実際に2025年度の進学実績では、京都大学3名、大阪大学13名をはじめ、国公立大学に130名以上が合格するなど、確かな実績を残しています。

「桃山学院高校ってどんな学校なのだろう」「自分に合ったコースはあるのかな」と気になっている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、桃山学院高校の基本情報から偏差値、部活動、学費、入試情報まで詳しく解説します。1884年創立の伝統校でありながら、S英数コースから文理コース、国際コースまで多様な選択肢を用意している点、充実した部活動と進学実績を両立できる環境、そして具体的な入試科目や出願スケジュールなど、受験に必要な情報を網羅しています。

桃山学院高校はなぜ人気？基本データを解説

引用：桃山学院高校 校舎画像

桃山学院高校は1884年創立という長い歴史を持ち、キリスト教精神に基づく教育を実践している私立高校です。大阪市阿倍野区に位置し、天王寺からわずか一駅という交通アクセスの良さと、4つのコース制による多様な進路選択が可能な点で注目を集めています。

偏差値50から72という幅広い学力層に対応したコース設定により、難関国公立大学を目指す生徒から、クラブ活動と学業の両立を図る生徒まで、それぞれの目標に応じた学びの環境が整っています。2025年度の在籍生徒数は男子1079名、女子880名と規模も大きく、充実した学校生活を送れる環境が整備されています。

私立桃山学院高校の基本情報

桃山学院高校の所在地は大阪府大阪市阿倍野区昭和町3-1-64です。設置区分は私立で、男女共学の学校として運営されています。

建学の精神として「自由と愛」というキリスト教精神を掲げており、一人ひとりの人格と主体性を尊重する自由と、互いに仕えあいながら他者と共に生きる愛を大切にできる人材育成に力を注いでいます。この教育理念は日々の学校生活や授業にも反映され、生徒たちの人間形成の基盤となっています。

2026年度入試では普通科全体で400名の募集を予定しており、S英数コース80名、英数コース80名、文理コース160名、国際コース80名という内訳になっています。受験料は20,000円で、試験日は2026年2月10日、合格発表は2月12日にWEB合否照会システムで確認できます。

桃山学院高校の最寄り駅は昭和町駅！周辺環境は？

最寄り駅は大阪メトロ御堂筋線・谷町線の昭和町駅で、大阪南部のターミナルである天王寺駅から一駅というアクセスの良さが特徴です。御堂筋線を利用すれば梅田や新大阪方面からも乗り換えなしで通学でき、谷町線沿線からも通いやすい立地となっています。

周辺環境は住宅地に囲まれており、都心に近い立地ながら落ち着いた雰囲気の中で学習に集中できる環境が整っています。利便性と静かな学習環境という両方のメリットを併せ持つ点は、保護者からも高く評価されているポイントです。

校内施設も充実しており、2020年4月に全面人工芝化されたグラウンドや、2016年に完成した室内温水プール（25メートル×8コース）など、通年で快適にスポーツ活動ができる設備が揃っています。全普通教室には電子黒板機能付きプロジェクターが設置され、わかりやすい授業を実現しています。

桃山学院高校の部活動の種類

桃山学院高校では運動部と文化部を合わせて30以上のクラブが活動しており、多彩な選択肢が用意されています。過去3年間で全国大会に出場した実績を持つクラブも複数存在し、高いレベルでの活動が可能です。

運動部では男子ハンドボール部、男子バレーボール部、男子サッカー部、男子水泳部、空手道部、少林寺拳法部が全国大会出場の実績を持っています。特に文理コース内のアスリートクラスは、ハンドボール、バレーボール、バスケットボール、サッカー、水泳の5つを強化指定クラブとして位置づけており、男子専願の生徒が勉強とクラブ活動を両立させながら私立文系大学や桃山学院大学への進学を目指せる体制を整えています。

文化部では放送部とダンス部が全国大会出場の実績を誇ります。ESS部、囲碁・将棋部、クラシックギター部、合唱部、軽音楽部、吹奏楽部、鉄道研究部、BSA部、美術部、文芸部、競技かるた部など、文化系の活動も幅広く展開されており、それぞれの興味や適性に合わせた活動が選べます。

桃山学院高校の偏差値は？受験は最高難易度

桃山学院高校は、大阪府大阪市阿倍野区に位置する私立高校で、1884年の創立以来140年以上の歴史を持つ伝統校です。現在は男子1079名、女子880名が在籍し、天王寺から一駅という交通の利便性と閑静な住宅地という恵まれた環境を兼ね備えています。

この学校の大きな特徴は、偏差値50から72まで幅広いレベルの生徒を受け入れながら、それぞれの学力に応じた最適な教育環境を提供している点にあります。コース制を採用することで、超難関国公立大学を目指す生徒から、部活動と学業の両立を目指す生徒まで、多様なニーズに対応しています。

桃山学院高校の偏差値は50 – 72！

桃山学院高校の偏差値は50から72と、コースによって大きく異なります。最難関のS英数コースは偏差値72を誇り、大阪府内でもトップクラスの学力水準を要求されます。

英数コースは偏差値66程度、文理コースは偏差値58程度、国際コースは偏差値61程度となっており、自分の学力や志望する進路に合わせてコースを選択できる仕組みです。入学後もコース間での入替制度があるため、入学時の成績だけでなく入学後の努力次第でより上位のコースへ移ることも可能になっています。

このように約20ポイントの偏差値の幅があることで、中学時代の成績に自信がある生徒も、これから伸ばしたい生徒も、それぞれに適した環境で学習できる体制が整っています。

桃山学院高校の学力レベルの目安は最高難易度

S英数コースと英数コースでは、入試に特別な基準点が設けられています。具体的には、英語または数学のいずれかで全受験生平均点の50パーセントに満たない場合、たとえ合計点が高くても不合格となる厳しい条件です。

これは東京大学、京都大学、大阪大学といった超難関国公立大学や医歯薬系大学への現役合格を目指すため、基礎学力の確実な定着を求めているからです。実際の進学実績を見ると、2025年3月の卒業生では京都大学3名、大阪大学13名、神戸大学11名、大阪公立大学31名など、多数の国公立大学合格者を輩出しています。

入試は国語、理科、数学、社会、英語の5教科で各100点の計500点満点です。全コースで同一問題を使用しますが、国際コースのみ5教科の合計と3教科の合計を5/3倍した点数のうち高い方で判定する独自方式を採用しています。

桃山学院高校の制服や部活、活動行事

引用：桃山学院高校 制服画像

桃山学院高校では学業だけでなく、部活動や学校行事を通じて生徒たちが成長できる環境が整っています。全国大会に出場する強豪部から初心者でも気軽に参加できる文化部まで、幅広い選択肢があります。

また年間を通じて多彩な行事が企画されており、クラスメイトとの絆を深めながら高校生活の思い出を作れます。文理コースでは勉強とクラブ活動の両立を推奨しており、アスリートクラスでは5つの強化指定クラブに所属しながら学業にも取り組む体制が整っています。

強豪部・実績（大会出場など）

桃山学院高校は運動部17部、文化部13部が活動しており、特に全国大会出場実績のある部活が多数存在します。運動部では男子ハンドボール部、男子バレーボール部、男子サッカー部、男子水泳部、空手道部、少林寺拳法部が過去3年間に全国大会へ出場しています。

男子ハンドボール部は月・水・木・金・土・日と週6日活動し、高い競技レベルを維持しています。男子バレーボール部や男子サッカー部も同様に火曜から日曜まで活動し、全国の舞台で実績を積んでいます。

文化部でも放送部とダンス部が全国大会出場を果たしており、運動部だけでなく文化面でも優れた成果を上げています。放送部は月・火・水・木・土に活動し、ダンス部は月・水・土を中心に練習を重ねています。

アスリートクラスではハンドボール、バレーボール、バスケットボール、サッカー、水泳の5つを強化指定クラブとして位置づけており、男子専願の生徒が私立文系大学や桃山学院大学への進学を目指しながら競技に打ち込めます。

主要行事（文化祭・体育祭・修学旅行）

桃山学院高校の年間行事は季節ごとに多彩なイベントが組まれており、生徒たちに充実した高校生活を提供しています。6月には体育祭が開催され、クラス対抗でスポーツを通じた交流が行われます。

11月には文化祭が実施され、各クラスや部活動が日頃の成果を発表する場となっています。4月のアンデレ祭や12月のアンデレカップなど、キリスト教精神を建学の理念とする同校ならではの行事も特徴的です。

修学旅行は2年次の7月に実施され、国際コースの生徒は同時期に約1か月間のカナダ短期留学を経験します。1年次の1日遠足や、国際コース短期留学の生徒向けに3月に行われる4日間のアジア研修、希望者対象のマレーシア研修など、国際感覚を養う機会が豊富に用意されています。

宗教週間では6月に映画鑑賞や講演会、11月にクリスマスツリー点灯式が行われ、12月にはクリスマス礼拝で一年を振り返ります。芸術鑑賞は2年次の10月に実施され、文化的な教養を深める機会となっています。

桃山学院高校の学校生活の特徴

桃山学院高校は、大阪市阿倍野区昭和町に位置する私立高校で、生徒たちの多様な目標に応じた学びの環境を整えています。キリスト教精神に基づく自由と愛の教育理念のもと、4つのコースを設置し、それぞれの進路実現をサポートしている点が特徴です。

天王寺駅から一駅という利便性の高い立地にありながら、周辺は閑静な住宅地という恵まれた環境で学校生活を送れます。現在、男子1079名、女子880名が在籍しており、男女共学の活気ある雰囲気の中で日々学んでいます。

校内には充実した施設が揃っています。2016年に室内温水化された25メートル×8コースのプールは通年利用が可能で、2020年には全面人工芝化されたグラウンドが完成しました。すべての普通教室には電子黒板機能付きプロジェクターを設置し、わかりやすい授業を展開しています。

桃山学院高校の特色は？1884年創立の歴史

桃山学院高校は1884年に創立された長い歴史を持つ学校です。140年以上にわたり、キリスト教精神である自由と愛を建学の精神として、一人ひとりの人格と主体性を尊重する教育を実践してきました。

この長い歴史の中で培われた教育方針は、単に知識を詰め込むのではなく、互いに仕えあいながら他者と共に生きる姿勢を身につけることを目指しています。宗教週間には映画鑑賞や講演会、クリスマスツリー点灯式、クリスマス礼拝などの行事を通じて、精神的な成長を促す機会を設けています。

コース間の入替制度も大きな特色の一つです。S英数コース、英数コース、文理クラスでは、生徒の学力の伸びや希望に応じてコース変更が可能になっており、柔軟な学びの環境を提供しています。

桃山学院高校の学費

2025年度の初年度納入金は、入学金が200,000円、授業料が620,000円となっています。これに加えてPTA会費10,000円、自治会費3,000円、学年共同費58,000円が共通で必要です。

コース別に追加費用が異なる点に注意が必要です。S英数コース、英数コース、文理コースでは修学旅行積立金として160,000円が必要になります。国際コースの短期留学を選択した場合は短期留学費用として300,000円、長期留学を選択した場合は3,400,000円の費用がかかります。

受験料は20,000円で、出願期間は2026年1月20日から1月27日までとなっています。平日の9時から15時まで受け付けており、土日の受付は行っていません。詳細な費用については、募集要項で確認することをおすすめします。

桃山学院高校の進路実績

2025年3月卒業生の進路実績では、京都大学3名、大阪大学13名、神戸大学11名など、難関国公立大学への合格者を多数輩出しています。特に大阪公立大学には31名、大阪教育大学には16名、和歌山大学には22名が合格しており、地元の国公立大学への進学実績が豊富です。

私立大学では近畿大学401名、関西大学157名、関西学院大学90名、立命館大学90名と関関同立への合格者が多く、桃山学院大学には137名が進学しています。早稲田大学7名、立教大学6名など、首都圏の難関私立大学への合格実績もあります。

過去3年間の推移を見ると、2024年には京都大学9名、2023年には大阪公立大学41名など、年度によって実績に変動があるものの、安定して難関大学への合格者を出し続けています。各コースの特性に応じた丁寧な進路指導により、生徒一人ひとりの希望を実現させています。

桃山学院高校の入試情報

桃山学院高校の入試は2026年2月10日に実施され、全コース共通の5教科で実施されます。普通科全体で400名を募集しており、S英数コース80名、英数コース80名、文理コース160名、国際コース80名という配分になっています。

出願は2026年1月20日から27日の平日9時から15時まで受け付けており、土日は受け付けていませんので注意が必要です。受験料は20,000円で、合格発表は2月12日の朝9時からWEB合否照会で確認できます。

桃山学院高校の入試情報まとめ

入試科目は国語、理科、数学、社会、英語の5教科で、各教科100点満点、試験時間は各50分となっています。英語のリスニングテストは実施されませんので、筆記試験に集中して対策を進められます。

全コースで同一の試験問題を使用しますが、S英数コースと英数コースを志望する場合は特別な基準点があります。英語または数学のいずれかで全受験生平均点の50パーセントに満たない得点だと、両コースは不合格となりますが、文理コースや国際コースへの合格判定には影響しません。

国際コースの志望者には独自の判定方式が適用されます。5教科の合計得点と、3教科（英語、国語、残り1教科は高得点のもの）の合計得点を5分の3倍して500点満点に換算した点数を比較し、高い方を採用して合否判定を行います。この仕組みにより、語学系科目が得意な受験生にとって有利な判定となっています。

桃山学院高校のオープンキャンパスなどのイベント情報

桃山学院高校では入試説明会を年2回開催しており、2025年11月23日の日曜日10時から12時までと、12月6日の土曜日14時30分から16時30分までの日程で実施されます。いずれも事前申込制となっており、開催日の1か月前の21時から申込を開始します。

説明会では入試制度やコースの詳細について説明があり、終了後には質問コーナーが設けられています。個別の疑問や不安を直接学校側に確認できる貴重な機会ですので、志望を検討している受験生は積極的に参加することをお勧めします。

開催日程や内容は学校のホームページで最新情報を確認してから参加すると安心です。会場は桃山学院高校内で行われますので、実際のキャンパスの雰囲気や設備を見学する機会にもなります。

桃山学院高校はなぜ人気？まとめ

桃山学院高校は、偏差値50から72という幅広いコース設定が魅力の私立高校です。最寄り駅は昭和町駅で、通学にも便利な立地環境にあります。

1884年創立という長い歴史を持ち、伝統ある教育方針のもとで充実した学校生活を送ることができます。部活動も盛んで、強豪部が数多く存在し、全国大会への出場実績もあります。

文化祭や体育祭、修学旅行などの行事も充実しており、学業と部活動の両立を目指せる環境が整っています。進路実績も優れており、多くの生徒が希望する進路を実現しています。

入試情報やオープンキャンパスなどのイベント情報は、学校の公式サイトで随時更新されています。学費や具体的な入試内容についても、事前にしっかりと確認しておくことが大切です。

桃山学院高校への進学を検討している方は、ぜひオープンキャンパスに参加して、実際の学校の雰囲気を体感してみてください。