奈良県で進学実績の高い私立高校を探しているけれど、帝塚山高校の実際の評判や教育内容はどうなのか気になりませんか？偏差値66〜72を誇る帝塚山高校は、毎年京都大学や大阪大学など難関国公立大学へ多数の合格者を輩出し、2025年には医学部医学科へ10名が合格するなど確かな実績を残しています。

「子どもに合った学習環境なのか」「部活動と勉強の両立はできるのか」「実際の学費や入試難易度は」といった疑問をお持ちの保護者の方も多いでしょう。

この記事では、帝塚山高校の基本情報から偏差値・入試データ、充実した部活動、気になる学費や進路実績まで、受験を検討する上で知っておきたい情報を網羅的に解説します。お子様の進路選択という大切な決断において、正確な情報を把握することは不可欠です。

帝塚山高校はなぜ人気？基本データを解説

引用：帝塚山高校 校舎画像

奈良県を代表する進学校として知られる帝塚山高校は、1941年に創立された歴史ある私立高校です。偏差値66から72という高い学力水準を誇り、男女併学という独自の教育スタイルで多くの受験生から注目を集めています。

近年では京都大学や大阪大学をはじめとする難関国公立大学への合格実績が安定しており、関西圏で高い評価を得ています。2027年度からは完全共学化に移行する予定で、さらなる教育環境の充実が期待されています。

私立帝塚山高校の基本情報

帝塚山高校は奈良県奈良市学園南3-1-3に位置し、男子345名、女子620名の計965名が在籍しています。初代校長・森礒吉が掲げた「子供や若い人たちは学園の宝」という理念のもと、生徒一人ひとりを大切に育てる方針を貫いています。

学科は男子英数コースと女子英数コース、女子特進コースの3つに分かれています。男子英数コースにはスーパー理系選抜クラスと英数クラス、女子英数コースにはスーパー選抜クラスと英数クラスが設置されており、生徒の学力や志望に応じたきめ細かな指導を実施しています。

授業は土曜日も4時間実施されており、高2までに高校の学習内容をほぼ終了させるカリキュラムが組まれています。高3では大学受験に向けた演習が中心となるため、効率的に受験対策を進められる環境が整っています。

帝塚山高校の最寄り駅は学園前駅！周辺環境は？

学園前駅から徒歩圏内という抜群の立地が、帝塚山高校の大きな魅力の一つです。学校の目の前に駅があるため、雨の日でも通学の負担が少なく、保護者からも安心の声が多く寄せられています。

学園前駅から難波駅までは電車でわずか25分という便利さで、大阪方面からの通学者も多数在籍しています。平城京の西側に位置する閑静な住宅街に囲まれており、歴史的な文化遺産が豊富な奈良という土地柄も教育環境として適しています。

文字通り帝塚山学園を中心に発展した街であり、落ち着いた雰囲気の中で学業に専念できる環境が整っています。周辺には図書館や文化施設も点在しており、学習意欲の高い生徒にとって理想的な立地といえます。

帝塚山高校の部活動の種類

帝塚山高校には運動部と文化部を合わせて40以上のクラブが活動しています。運動部では野球部、サッカー部、バスケットボール部、バレーボール部など15の部があり、それぞれが週4〜5日程度活動しています。

文化部では特にギターマンドリン部、理科部、数学研究部、弦楽部、放送部が過去3年間に全国大会出場を果たしており、学業だけでなく課外活動でも高い実績を残しています。活動時間は放課後から最大18時30分までと決められており、学業との両立がしやすい環境です。

華道部や茶道部、日舞部、琴部といった伝統文化系のクラブも充実しており、日本文化を学びたい生徒にも多様な選択肢が用意されています。週1回の活動から週5回以上の活動まで、各クラブによって活動頻度が異なるため、自分のペースに合わせて選べる点も魅力です。

帝塚山高校の偏差値は？受験は最高難易度

帝塚山高校は奈良県でもトップクラスの進学校として知られており、外部からの受験を検討する際には高い学力が求められます。特に外部募集の人数が限られているため、より一層の学力と準備が必要になるでしょう。

偏差値や学力レベルについて正確に把握しておくことで、受験対策の方向性が見えてきます。

帝塚山高校の偏差値は66 – 72！

帝塚山高校の偏差値は66から72の範囲に位置しています。この数値は奈良県内の私立高校の中でも上位に入る水準です。

男子英数コースのスーパー理系選抜クラスや女子英数コースのスーパー選抜クラスは、特に高い学力が要求されます。一方、女子特進コースは相対的に入りやすい設定となっていますが、それでも十分な学力が必要です。

帝塚山中学校からの内部進学者が多数を占めるため、外部募集の人数は男子英数コース英数クラスが約15名、女子英数コース英数クラスが約15名、女子特進コースが約30名と限られています。スーパー選抜クラスやスーパー理系選抜クラスに至っては若干名のみの募集です。

帝塚山高校の学力レベルの目安は最高難易度

帝塚山高校の学力レベルは、奈良県内では最高難易度に分類されます。2025年3月の卒業生の進学実績を見ると、京都大学に6名、大阪大学に17名、神戸大学に11名、大阪公立大学に18名が合格しており、国公立大学への進学者数が多いことが分かります。

私立大学では関関同立への合格者が多数おり、近畿大学には143名、同志社大学には55名、立命館大学には74名が合格しています。医学部医学科への合格実績も秋田大学、滋賀医科大学、奈良県立医科大学など複数の大学で実績があります。

このような進学実績を支えているのは、高2までに高校内容をほぼ終了し、高3では受験演習を中心とした効率的なカリキュラムです。土曜日も通常授業が4時間行われ、講習やセミナーも充実しています。

受験科目は国語、英語、数学、社会、理科の5教科で、英語にはリスニングも含まれます。幅広い学力が試されるため、日頃からバランスの取れた学習が求められます。

帝塚山高校の制服や部活、活動行事

引用：帝塚山高校 制服画像

帝塚山高校では運動部15部と文化部23部が活動しており、学業と両立しながら多様な分野で生徒が活躍しています。放課後は最大18時30分まで活動でき、平日と週末を組み合わせた練習スケジュールが組まれています。

全国大会への出場実績を持つ部活動も複数あり、文武両道を実践する環境が整っています。また、年間を通じて多彩な学校行事が開催され、生徒の充実した高校生活を支えています。

強豪部・実績（大会出場など）

過去3年間で全国大会へ出場した実績を持つ部活動が5つあります。文化部ではギターマンドリン部、理科部、数学研究部、弦楽部、放送部が全国レベルの活動を展開しています。

理科部はロボット、実験、天文の3つの分野に分かれて活動しており、大型屈折望遠鏡を備えた天文台を利用した本格的な観測も行えます。数学研究部は週4日の活動を通じて数学オリンピックなどの競技会に挑戦しています。

運動部では野球部やサッカー部が週5〜6日の練習体制を整えており、奈良県内の強豪校として知られています。バスケットボール部は男女ともに活動しており、週5日の練習でチーム力を高めています。

主要行事（文化祭・体育祭・修学旅行）

4月には新入生を迎える入学式に続いて学園祭が開催され、文化部の発表やクラス展示で賑わいます。5月の体育祭では各団が競い合い、クラスの団結力が試される一大イベントとなります。

6月のコーラスコンクールではクラス全員で合唱に取り組み、音楽を通じたクラスメイトとの絆を深める機会となっています。7月には1年生全員が参加する林間学舎があり、希望者はボストン海外研修で異文化体験ができます。

10月には2年生の学年旅行が実施され、1年生は遠足で校外学習を行います。2月には弁論大会と英語スピーチコンテストが1・2年生を対象に開催され、プレゼンテーション能力を磨く場となっています。年間を通じて講習やセミナーも複数回設定され、学力向上をサポートする体制が整っています。

帝塚山高校の学校生活の特徴

帝塚山高校は、奈良市学園南に位置する私立高校で、近鉄学園前駅から徒歩圏内という通学に便利な立地にあります。初代校長・森礒吉の「子供や若い人たちは学園の宝」という理念のもと、生徒一人ひとりを大切に育てる教育方針を貫いています。

男女併学という独自の教育スタイルを採用しており、別学と共学の利点を組み合わせた環境が整っています。2027年度の高校入学からは完全共学化される予定で、新たな教育体制への移行が進められています。

学校行事も充実しており、4月の学園祭、5月の体育祭、6月のコーラスコンクールなど、季節ごとにさまざまなイベントが開催されます。ボストン海外研修やエンパワーメントプログラムといった国際交流の機会も設けられており、グローバルな視野を養う環境が用意されています。

帝塚山高校の特色は？1941年創立の歴史

帝塚山高校は1941年に創立され、80年以上の歴史を持つ伝統校です。現在は男子345名、女子620名が在籍し、男女併学という独自の教育スタイルで学んでいます。

高2までに高校内容をほぼ終了するカリキュラムを採用しており、高3では受験に特化した演習中心の授業を展開しています。このスピード感のあるカリキュラムにより、大学受験に向けた十分な準備期間を確保できる仕組みです。

土曜日も4時間の通常授業があり、週6日制の充実した学習時間を設けています。生徒全員にタブレットが配布され、教員の指示のもとでオンライン授業も実施されるなど、ICT教育にも積極的に取り組んでいます。

施設面では、室内温水25メートルプール、CALL教室、ランゲージセンター、天文台に設置された大型屈折望遠鏡など、専門的な学習設備が充実しています。7面のテニスコート、2つのグラウンド、体育館、約400席を備える食堂など、学習と課外活動の両面で快適な環境が整えられています。

帝塚山高校の学費

2025年度の初年度納入金は合計1,345,700円となっています。入学手続き時には入学金180,000円を含む400,000円を納入し、1年時終了までに945,700円を支払う形です。

授業料は年間655,000円、施設費は117,000円が設定されています。その他の費用393,700円には、林間学舎積立金43,000円、学年費用90,000円、iPad本体72,490円などが含まれています。

生徒会入会金500円、生徒会費7,200円、育友会入会費1,000円、育友会費16,000円、体育文化後援会費16,000円といった諸会費も初年度に必要です。受験料は20,000円で、納付期間は2025年1月10日から1月22日までとなっています。

奈良県内の私立高校として標準的な学費設定となっており、充実した施設や設備、ICT機器の導入などを考慮すると、教育内容に見合った金額といえます。

帝塚山高校の進路実績

2025年3月卒業生の進学実績では、京都大学に6名、大阪大学に17名、神戸大学に11名が合格しています。国公立大学では大阪公立大学への合格者が18名と多く、北海道大学4名、東京科学大学1名など、全国の難関大学への進学を果たしています。

医学部医学科への合格実績も顕著で、2025年度は滋賀医科大学2名、奈良県立医科大学3名をはじめ、秋田大学、香川大学、鳥取大学、島根大学、山口大学の医学部にそれぞれ合格者を輩出しています。関西医科大学7名、兵庫医科大学6名、大阪医科薬科大学11名など、私立医学部への進学者も多数います。

私立大学では近畿大学143名、立命館大学74名、関西大学58名、同志社大学55名、関西学院大学49名と、関関同立への合格者数が安定しています。早稲田大学3名、慶應義塾大学4名、上智大学2名など、首都圏の難関私立大学への進学者もいます。

薬学部系では京都薬科大学6名、神戸薬科大学6名、大阪医科薬科大学の薬学部を含めた医療系学部への進学者が多く、理系に強い進学校としての特徴が表れています。過去3年間の実績を見ても、京都大学への合格者数が安定しており、高い教育水準が維持されていることが分かります。

帝塚山高校の入試情報

帝塚山高校への進学を検討している受験生にとって、入試の仕組みや出願方法を正しく理解することが合格への第一歩となります。2025年度入試では、男女のコース別に細かく試験区分が設定されており、専願と併願で選択できる志望パターンが異なる点に注意が必要です。

奈良県奈良市学園南に位置する帝塚山高校は、1941年の創立以来、男女併学という独自の教育システムを実践してきました。偏差値は66から72となっており、奈良県内でも有数の進学校として知られています。近鉄奈良線の学園前駅が最寄り駅で、難波駅からわずか25分という通学の利便性も魅力です。

募集人員は内部進学者を含めて340名ですが、外部中学校からの募集は限られています。特にスーパー理系選抜クラスやスーパー選抜クラスは若干名の募集となっており、狭き門といえます。一方、女子特進コースは約30名の募集があり、外部生にとって比較的チャンスが多いコースとなっています。

帝塚山高校の入試情報まとめ

帝塚山高校の2025年度入試は、2月6日に実施されます。試験科目は国語、英語、数学、社会、理科の5教科で、英語にはリスニングが含まれます。受験料は20,000円で、出願期間は1月10日から1月22日までとなっています。

出願方法は学校のホームページから行いますが、個人報告書を出身中学校から1月24日までに郵送してもらう必要があります。専願で受験する場合は、さらに専願証明書も同じ期限までに中学校から送ってもらわなければなりません。出願時には中学校との連携を早めに取ることをおすすめします。

合格発表は2月8日の14時にホームページで行われます。入学手続きの締切日は専願合格者と併願合格者で大きく異なります。専願合格者は2月11日の23時59分までと短期間ですが、併願合格者は3月21日まで猶予があり、公立高校の合格発表を待ってから手続きができる仕組みです。

試験区分は専願が9パターン、併願が2パターン用意されています。男子はスーパー理系選抜クラスと英数クラスの2つから選択し、女子はスーパー選抜クラス、英数クラス、特進コースの3つから最大3つまで志望順位をつけて出願できます。併願では男子が2パターン、女子が6パターンのみ選択可能で、すべての試験区分が併願で受けられるわけではありません。

入学手続き時には40万円、1年時終了までに945,700円、合計で初年度は1,345,700円の納入金が必要です。その他の費用にはiPad本体代72,490円や林間学舎積立金43,000円などが含まれています。

帝塚山高校のオープンキャンパスなどのイベント情報

帝塚山高校では、受験を検討している生徒と保護者を対象とした入試説明会を開催しています。2025年度は11月30日日曜日の13時30分から本校で実施される予定です。このイベントは事前予約制となっており、参加を希望する場合は学校のホームページから申し込む必要があります。

入試説明会では、各コースの特色や入試の詳細、学校生活について直接説明を聞くことができます。実際に校舎を見学できる機会でもあり、室内温水25メートルプール、天文台に設置された大型屈折望遠鏡、CALL教室やランゲージセンターといった充実した施設を確認できます。テニスコートはオムニコート3面とクレーコート4面を備えており、部活動の環境も整っています。

学校行事も見学のチャンスとなります。5月の体育祭、6月のコーラスコンクール、4月の学園祭などは、在校生の様子を直接見られる貴重な機会です。これらのイベントが一般公開されるかどうかは年度によって異なりますので、参加したい場合は事前に学校へ問い合わせることをおすすめします。

説明会や学校見学の日程は変更される可能性もあるため、参加前には必ず帝塚山高校の公式ホームページで最新情報を確認してください。学園前駅の目の前という立地を生かして、実際に通学経路を確認しながら訪問すると、入学後のイメージもつかみやすくなります。

帝塚山高校はなぜ人気？まとめ

帝塚山高校は、偏差値66-72を誇る奈良県屈指の私立進学校です。1941年創立という長い歴史と伝統を持ち、最高難易度の学力レベルが求められる学校として知られています。

学園前駅から通学できる恵まれた立地環境に加えて、充実した部活動や文化祭・体育祭などの学校行事も魅力のひとつです。強豪部の実績も多く、勉強と部活の両立を目指す生徒にとって理想的な環境が整っています。

また、優れた進路実績を誇り、多くの卒業生が難関大学への進学を果たしています。充実した教育プログラムと手厚い進路指導により、生徒一人ひとりの目標実現をサポートする体制が整っているのが特徴です。

学費や入試情報、オープンキャンパスなどのイベント情報については、学校の公式サイトで最新の情報をご確認ください。お子様の進路選択に帝塚山高校を検討されている保護者の方は、ぜひ実際に学校を訪れて、その雰囲気を体感されることをおすすめします。