「高専って普通の高校と何が違うの?」「明石高専に興味があるけど、実際の評判や偏差値はどうなんだろう?」お子さんの進路選択で、こうした疑問をお持ちの保護者の方も多いのではないでしょうか。
実は明石工業高等専門学校は、偏差値67-69を誇る国立の工業高等専門学校で、ロボット研究部が全国高専ロボコンで優勝するほどの実力校として知られています。
本記事では、明石高専の基本情報や偏差値、実際の学校生活の様子や進路実績、さらには入試情報まで詳しく解説していきます。お子さんの進路選択に不安を感じるのは当然のことです。
この記事を読めば、明石高専の魅力や特徴が具体的にイメージでき、お子さんに合った進路なのかを判断する材料が手に入ります。
| 創立年 | 1962年 | 偏差値 | 67 – 69 |
|---|---|---|---|
| 共学・別学 | 共学 | 公立・私立 | 国立 |
明石工業高等専門学校はなぜ人気?基本データを解説
明石工業高等専門学校は、1962年に創立された国立の共学校で、兵庫県明石市に位置しています。高専の中でも偏差値67から69と高めの学力水準を誇り、5年間一貫教育によって実践的な技術者を育成する教育機関として注目を集めています。
高専は中学卒業後の15歳から20歳までの5年間で専門的な技術を学べる点が最大の特徴です。通常の高校と大学を合わせた7年間と比較すると、2年早く社会に出られることから、技術者としてのキャリアを早期にスタートできます。
また、国立の教育機関であるため学費が比較的安く抑えられており、経済的な負担を軽減しながら質の高い教育を受けられます。この点も受験生や保護者から高い支持を得ている理由の一つといえるでしょう。
国立明石工業高等専門学校の基本情報
明石工業高等専門学校の入学金は84,600円、年間授業料は1年次から3年次までの低学年で234,600円となっています。4年次以降は大学相当の課程となるため年間授業料が535,800円に変更されますが、私立大学の工学部と比較すると年間100万円以上安く設定されています。
学校生活では私服での通学が認められており、校則も比較的緩やかで学生の自主性を尊重する校風です。高専祭や体育祭といった一般的な学校行事に加えて、ロボコンなどの技術系イベントが盛んに開催されています。
寮生活も可能となっており、遠方から入学する学生も安心して通学できる環境が整っています。15歳から20歳という多感な時期を同じ志を持つ仲間と過ごせる寮生活は、人間的な成長にも良い影響を与えています。
明石工業高等専門学校の最寄り駅は魚住駅!周辺環境は?
明石工業高等専門学校へのアクセスは、JR山陽本線の魚住駅から徒歩約20分となっています。兵庫県明石市魚住町西岡679-3に所在し、明石海峡に近い立地です。
徒歩20分という距離は決して近いとは言えませんが、自転車を利用すれば10分程度で到着できます。駅から学校までの道のりは住宅地が広がっており、落ち着いた雰囲気の中を通学できる環境です。
周辺にはコンビニや飲食店などの生活施設が点在しているため、日常生活に不便を感じることは少ないでしょう。明石海峡に近いため海風を感じられる自然環境も魅力の一つで、勉学に集中できる静かな立地環境が確保されています。住宅地という特性上、治安面でも安心して通学できる地域といえます。
明石工業高等専門学校の部活動の種類
明石工業高等専門学校には運動部と文化部の両方が設置されており、学生は自分の興味に応じて部活動に参加できます。運動部では野球部やサッカー部などの球技系から、さまざまな種目が活動しています。
文化部では吹奏楽部が精力的に活動しており、定期演奏会や地域のイベントでの演奏を通じて音楽活動を展開しています。高専ならではの技術系部活も充実しており、専門知識を活かした活動が盛んです。
中でも特筆すべきはロボット研究部で、全国高等専門学校ロボットコンテスト(全国高専ロボコン)で優勝実績を持つ強豪として全国的に知られています。このロボコンでの実績は、明石工業高等専門学校の技術教育の高さを証明する成果といえるでしょう。授業で学んだ知識を実践的に活用できる環境が整っており、将来の技術者として必要なスキルを部活動を通じて磨けます。
明石工業高等専門学校の偏差値は?受験は標準〜中堅
明石工業高等専門学校は国立の工業高等専門学校として、兵庫県内で一定の学力を持つ学生が目指す進学先となっています。偏差値は67から69とされており、県内の公立高校と比較しても上位に位置します。
一般的な高校受験とは異なり、高専は5年間一貫の技術者教育を行う特殊な教育機関であるため、志望する生徒は工学への強い関心と基礎学力の両方が求められます。入学後は専門科目の学習が早期から始まるため、数学や理科の基礎が固まっている生徒に適しています。
明石工業高等専門学校の偏差値は!
明石工業高等専門学校の偏差値は67から69の範囲に設定されています。この数値は兵庫県内の公立高校で言えば、上位校に相当する学力レベルを示しています。
偏差値67という数値を具体的に説明すると、中学校の定期テストで常に上位20%以内に入る学力が目安となります。特に数学と理科で高得点を安定して取れる生徒が合格圏内に入ります。
他の高専と比較すると、明石高専は近畿地区の高専の中では標準的な難易度に位置します。神戸高専や奈良高専と同程度の偏差値帯となっており、関西圏で工学を学びたい生徒にとって現実的な選択肢となっています。
明石工業高等専門学校の学力レベルの目安は標準〜中堅
明石工業高等専門学校に合格するためには、中学校の主要5教科で平均80点以上を安定して取れる学力が望ましいでしょう。特に理数系科目では85点以上を目指す必要があります。
具体的な学習到達度で言えば、数学では二次関数や図形の証明問題を確実に解ける力、理科では物理・化学分野の計算問題に対応できる力が求められます。英語についても基本的な読解力と文法知識が必要です。
学力レベルとしては標準から中堅に分類されますが、これは普通科高校と比較した場合の評価です。高専受験では工学への適性や興味も評価されるため、学力だけでなく技術への好奇心を持つ生徒が向いています。中学校の成績で言えば、5段階評価でオール4以上、理数系は5を取れる生徒が安心して受験できる水準となります。
明石工業高等専門学校の制服や部活、活動行事
明石工業高等専門学校は私服での通学が認められており、学生は自由な服装で登校できます。制服の指定はなく、学生の自主性を尊重する校風が反映されています。この自由な雰囲気の中で、運動部と文化部が活発に活動しており、全国レベルの実績を持つ部活動も存在します。
高専ならではの技術系イベントも多く、学生たちは学業と部活動を両立しながら充実した学校生活を送っています。5年間の一貫教育の中で、様々な行事を通じて仲間との絆を深めていきます。
強豪部・実績(大会出場など)
明石高専で最も注目される部活動はロボット研究部です。全国高等専門学校ロボットコンテスト、通称「高専ロボコン」において優勝実績を誇り、技術力の高さで全国的に知られています。
大会では独創的なアイデアと精密な制御技術を組み合わせたロボットを製作し、他校との激しい競争を勝ち抜いてきました。部員たちは授業で学んだ知識を実践的に活用し、設計から製作、プログラミングまで一貫して取り組んでいます。
運動部では野球部やサッカー部が日々練習に励んでおり、高専体育大会への出場を目指して活動しています。文化部では吹奏楽部が定期演奏会を開催し、地域との交流にも貢献しています。
主要行事(文化祭・体育祭・修学旅行)
明石高専の高専祭は学生が主体となって企画運営する一大イベントです。各学科の特色を生かした展示や実験ブース、模擬店などが並び、地域住民や中学生も多数訪れます。工学系学科ならではの技術展示では、学生が製作したロボットやプログラミング作品を実際に体験できます。
体育祭では学年や学科を超えたチーム対抗戦が繰り広げられます。リレーや綱引き、バスケットボールなどの競技に加え、高専生らしい創意工夫を凝らした種目も登場します。
ロボコンの校内大会は明石高専独自の技術系イベントとして、多くの学生が観戦に訪れます。製作チームのプレゼンテーションから実際の競技まで、エンジニアリングの醍醐味を体感できる貴重な機会となっています。寮生活を送る学生にとっては、寮内イベントや交流会も学年を越えた友情を育む場になっています。
明石工業高等専門学校の学校生活の特徴
明石工業高等専門学校の学校生活では、一般的な高校とは異なる特徴的な環境が学生たちを待っています。制服の着用義務がなく私服での通学が認められており、学生一人ひとりの個性を尊重する自由な校風が魅力となっています。
校則も比較的緩やかに設定されていることから、学生の自主性や自己管理能力を育てる環境が整っています。中学校を卒業してすぐに入学する15歳から20歳までの学生が5年間一貫教育を受けるため、年齢層の幅が広く、先輩後輩の縦のつながりが自然と形成されます。
学校行事では高専祭や体育祭といった一般的なイベントに加え、ロボコンなどの技術系イベントが開催されます。特にロボット研究部は全国高専ロボコンでの優勝実績を持つ強豪として知られており、技術を競い合う環境が学生の成長を後押ししています。
寮生活を選択することも可能で、遠方からの学生でも安心して通学できる体制が整えられています。野球部やサッカー部、吹奏楽部などの部活動も活発に行われており、学業と課外活動の両立を図れます。
明石工業高等専門学校の特色は?1962年創立の歴史
明石工業高等専門学校は1962年に創立された国立の高等専門学校で、60年以上にわたり技術者教育を実践してきた歴史を持ちます。創立当初から工業技術分野の人材育成に力を注いできました。
教育理念として「人間性に溢れ、創造力豊かな、国際社会に貢献できる技術者の育成」を掲げています。この理念を実現するために「自律」「創造」「共生」という3つの教育方針を柱としており、単に技術を教えるだけでなく、人間的な成長も促す教育が行われています。
実践的技術者教育を重視している点が最大の特色で、座学だけでなく実験や実習を通じて、実際に手を動かしながら学ぶ機会が豊富に用意されています。15歳から20歳までの多感な時期に専門性の高い技術教育を受けることで、卒業時には即戦力として活躍できる技術者へと成長します。
国立の共学校として男女ともに学べる環境が整備されており、兵庫県明石市魚住町という地域に根差しながらも、国際社会で活躍できる人材の輩出を目指しています。
明石工業高等専門学校の学費
明石工業高等専門学校は国立の教育機関であるため、私立の工業系学校と比較して学費負担が軽減されています。入学時には入学金として84,600円が必要になります。
1年次から3年次までの低学年の期間は、年間授業料が234,600円に設定されています。月額に換算すると約19,550円となり、専門的な技術教育を受けられる環境としては経済的な負担が抑えられています。
4年次以降は大学相当の高学年となるため、年間授業料が535,800円に変更されます。これは一般的な国立大学の授業料とほぼ同額の設定です。低学年と高学年で授業料が異なる点は、高専特有の制度といえます。
5年間を通して計算すると、入学金と授業料を合わせた総額は約200万円程度になります。同等の専門教育を私立で受ける場合と比べると、大幅に費用を抑えながら高度な技術教育を受けられる選択肢として、経済面でのメリットが際立ちます。
明石工業高等専門学校の進路実績
明石工業高等専門学校の卒業生は、進学と就職の両方の選択肢があります。進学率は約40から50パーセントとなっており、残りの学生は企業への就職を選んでいます。
進学先として多いのは豊橋技術科学大学と長岡技術科学大学で、これらは高専卒業生の受け入れを前提とした技術系大学です。編入学という形で大学3年次に入学し、さらに高度な専門知識を学べます。地元志向の学生は神戸大学や大阪大学などの国立大学へ進学しており、関西圏の有力大学への編入実績も豊富にあります。
就職を選択する学生は、5年間で培った実践的な技術力を武器に企業から高い評価を受けています。製造業やIT企業を中心に、即戦力として採用されるケースが多く見られます。
高専卒業という学歴は短大卒業と同等の扱いを受けますが、専門性の高さから企業側の需要は高く、求人倍率も一般的な大学生より良好な傾向にあります。卒業後すぐに技術者として社会に出るか、大学でさらに学びを深めるか、自分の将来設計に合わせて選べる柔軟性が進路選択の魅力となっています。
明石工業高等専門学校の入試情報
明石工業高等専門学校への入学を検討している方にとって、入試の仕組みや選抜方法を理解することは出願準備の第一歩となります。国立高専ならではの選抜制度や試験科目について、受験生が知っておくべき情報を詳しく解説していきます。
高専の入試は一般的な高校入試とは異なる特徴があり、早めの情報収集が合格への鍵となります。
明石工業高等専門学校の入試情報まとめ
明石工業高等専門学校の入試は推薦選抜と学力選抜の2つの方式で実施されています。推薦選抜では中学校からの推薦書と調査書、面接により総合的に評価されます。
学力選抜では国語、数学、英語、理科、社会の5教科による学力検査が行われ、全国の国立高専と同日程で実施される共通試験となっています。偏差値67から69という数値が示す通り、兵庫県内でも上位レベルの学力が求められます。
試験日程は例年1月中旬に推薦選抜、2月中旬に学力選抜が実施され、学力選抜では数学と理科の配点が高めに設定される傾向があります。これは技術者育成を目指す高専の特性を反映したものです。
合格発表後は入学手続きとして、入学金84,600円の納入が必要となります。複数の学科が設置されており、機械工学科、電気情報工学科、都市システム工学科、建築学科から志望学科を選択します。
明石工業高等専門学校のオープンキャンパスなどのイベント情報
明石工業高等専門学校では受験生向けに学校説明会や施設見学の機会が提供されています。これらのイベントに参加することで、普段の授業風景や実習設備を直接確認できます。
例年夏季に開催される学校見学会では、各学科の実験室や工作機械などの専門設備を見学でき、在校生や教員と直接話せる貴重な機会となっています。ロボット研究部をはじめとする部活動の見学も可能で、5年間の高専生活を具体的にイメージできます。
さらに高専祭の一般公開日には、学生が制作した作品展示や研究発表が行われ、高専独自の技術教育の成果を肌で感じられます。文化祭とは異なり、技術系の展示や実演が中心となる点が特徴的です。
イベントの詳細な日程や申込方法については、学校の公式ウェブサイトで随時更新される情報を確認することをお勧めします。魚住駅からのアクセス方法や当日の持ち物なども事前に確認しておくと安心です。
明石工業高等専門学校はなぜ人気?まとめ
明石工業高等専門学校は、1962年創立の歴史ある国立高専として、確かな実績と魅力を持つ学校です。偏差値は標準から中堅レベルで、しっかりとした学力があれば挑戦できる環境が整っています。
最寄り駅は魚住駅で、通学にも便利な立地にあります。充実した部活動では全国大会出場など強豪部も多く、文化祭や体育祭といった学校行事も盛んです。勉強だけでなく、部活動や仲間との思い出作りにも力を入れられる環境が魅力となっています。
国立高専ならではの学費の安さも大きなメリットです。さらに進路実績も優れており、専門的な技術を身につけて就職する道も、より高度な学びを求めて進学する道も開かれています。
明石工業高等専門学校への入学を検討されている方は、ぜひオープンキャンパスなどのイベントに参加して、実際の校風や施設を体験してみてください。入試情報もしっかり確認し、計画的に受験準備を進めていきましょう。

