高野山高校はなぜ人気？偏差値40 – 55の私立校の評判をリサーチ！

和歌山県の世界遺産・高野山に位置する高野山高校は、1886年創立の歴史ある私立高校です。全国から生徒が集まる寮生活と、宗教科から特別進学、スポーツ、吹奏楽まで多彩なコース編成が特徴的ですが、「実際の偏差値や学費はどのくらい？」「寮生活の実態は？」と気になる方も多いのではないでしょうか。

この記事では、高野山高校の偏差値や入試情報、部活動の実績、学費や寮費、進路状況まで詳しく解説します。受験を検討している中学生や保護者の方が、学校選びに必要な情報をすべて把握できる内容になっています。

この記事を読めば、高野山高校の特色を理解し、お子さんに合った進路選択ができるようになります。

高野山高校はなぜ人気？基本データを解説

引用：高野山高校 校舎画像

高野山高校は1886年創立の歴史ある私立高校で、世界遺産である高野山に位置しています。全国各地から生徒が集まる独特な環境が魅力で、普通科と宗教科の2学科を設置しています。男子93名、女子30名の計123名が在籍しており、偏差値は40から55の範囲で幅広い学力層の生徒を受け入れています。

宗教科では僧侶を目指す生徒が一般教養と宗教家としての素養を学び、普通科では特別進学・スポーツ・自己探求・吹奏楽の4コース編成で多様な進路に対応しています。全国各地から生徒が集まるため寮生活を送る生徒も多く、集団生活を通じて自主性や基本的な生活習慣を身につけられる点が特徴です。

私立高野山高校の基本情報

高野山高校は和歌山県伊都郡高野町高野山212に所在し、2026年度は普通科全コース計60名、宗教科20名の合計80名を募集します。入試区分は一般入学試験・推薦入学試験・自己推薦入学試験の3種類があり、受験料は20,000円です。

一般入学試験では国語・数学・英語と志望理由シートで選抜され、推薦入学試験と自己推薦入学試験は書類審査が中心となります。特徴的なのは一般入学試験の方式で、1月30日に試験問題が発送され、1月31日から2月12日の間に各自で筆記試験を実施して厳封のうえ返送する形式を採用しています。

初年度納入金は入学金130,000円、授業料457,000円、施設費160,000円など合計897,000円です。寮生活を希望する場合は入寮費30,000円、寮施設維持費50,000円、在費月額20,000円、食費日額1,740円が別途必要になります。

高野山高校の最寄り駅は高野山駅！周辺環境は？

最寄り駅は南海高野線の終点である高野山駅で、標高約900メートルの高野山上に位置しています。世界遺産に登録された高野山の中心部にあるため、117か寺もの寺院が立ち並ぶ独特な宗教都市の環境で学校生活を送れます。

周囲には金剛峯寺や奥之院といった歴史的建造物が点在し、四季折々の自然に囲まれた静謐な環境が広がっています。冬季は積雪があり、平地とは異なる気候条件のもとで生活することになります。高野山駅からスクールバスが運行されており、通学の利便性も確保されています。

全国各地から生徒が集まるため、多くの生徒が寮生活を選択しています。都市部とは異なる山上の環境で、自然と歴史に囲まれながら落ち着いて学習に集中できる点が魅力です。

高野山高校の部活動の種類

運動部は野球部・女子ハンドボール部・男子バスケットボール部・駅伝部・サッカー部・卓球部の6つがあります。女子ハンドボール部は過去3年間に全国大会出場実績を持ち、スポーツコースの重点部活として活動しています。

野球部と男子バスケットボール部は早朝練習から夕食後の自主練習まで実施し、日曜祝日も練習を行う本格的な活動体制です。駅伝部は早朝6時から練習を開始し、高野山の坂道を活用したトレーニングを行っています。

文化部は弁論部・吹奏楽部・軽音楽部・インターアウト部・書道同好会の5つで構成されています。弁論部は全国大会出場の実績があり、吹奏楽部は専用の吹奏楽コースが設置されるほど力を入れています。吹奏楽部は水曜日と金曜日の放課後に活動し、書道同好会は金曜日の放課後に作品制作に取り組んでいます。

高野山高校の偏差値は？受験は最高難易度

高野山高校は和歌山県伊都郡高野町に位置する私立高校で、普通科と宗教科を設置しています。受験を検討している中学生にとって、偏差値や学力レベルは志望校選びの判断材料になります。

この学校は世界遺産である高野山に立地し、全国各地から生徒が集まる特色ある教育環境を提供しています。

高野山高校の偏差値は40 – 55！

高野山高校の偏差値は40から55の範囲に設定されています。この幅は学科やコースによって異なるためで、普通科I類特別進学コースが最も高い偏差値帯となります。

一方、普通科II類のスポーツコースや自己探求コース、吹奏楽コースは比較的入りやすい偏差値帯に位置します。宗教科についても同様に、I類とII類で求められる学力レベルに差があります。

偏差値55という数値は和歌山県内の私立高校の中では標準からやや上位に位置し、基礎学力をしっかり固めていれば到達可能な水準といえます。

高野山高校の学力レベルの目安は最高難易度

偏差値40から55という数値だけを見ると、決して最高難易度とは言えません。むしろ和歌山県内では中堅レベルに分類されます。

特別進学コースを志望する場合は、国語・数学・英語の3教科でバランスよく得点する必要があります。一般入学試験では志望理由シートも評価対象となるため、学力試験だけでなく自己表現力も求められます。

推薦入学試験や自己推薦入学試験では書類審査が中心となり、中学校での成績や活動実績が合否を左右します。スポーツコースや吹奏楽コースでは、各分野での実績や技能が重視される選抜方法を採用しています。

高野山高校の部活・行事

高野山高校では運動部と文化部がバランスよく活動しており、全国大会出場の実績を持つ部活も複数存在します。世界遺産に囲まれた環境で、スポーツや文化活動に打ち込める環境が整っています。

また年間を通じて宗教科ならではの法会や、普通科の生徒も参加する多彩な学校行事が実施されており、高野山という特別な立地を活かした行事が数多く組まれています。

強豪部・実績（大会出場など）

女子ハンドボール部は過去3年間で全国大会出場を果たしており、高野山高校を代表する強豪部として知られています。火曜日から日曜日まで活動し、放課後は18時20分まで、休日は9時から16時まで練習に励んでいます。

弁論部も全国大会出場の実績を持つ部活で、不定期の活動ながら高い成果を上げています。野球部は火曜日から日曜日まで活動し、夕食後も21時まで自主練習が可能な環境で、本格的に野球に取り組めます。

男子バスケットボール部は早朝7時から朝練習を実施し、放課後から夕食を挟んで21時まで練習できる体制を整えています。駅伝部も早朝6時からの練習を行うなど、各部活が熱心に活動しています。

主要行事（文化祭・体育祭・修学旅行）

11月に開催される南嶺祭は高野山高校の学園祭で、生徒たちが日頃の活動成果を発表する場となっています。同じく11月にはマラソン大会も実施され、高野山の自然環境を活かした体力づくりが行われています。

9月の体育大会では全校生徒が参加し、12月には球技大会で学年やコースを超えた交流が図られます。2月には2年生を対象とした海外研修で台湾を訪れ、国際的な視野を広げる機会が設けられています。

宗教科の生徒には独自の行事も多く、4月の新入生本山参拝や奉詠舞大会、5月の春季結縁灌頂、10月の四国遍路など、仏教に関する実践的な学びの場が用意されています。12月の追悼法会では宗教科の生徒が法会に参加し、普通科の生徒は参列する形で学校全体が一体となって物故者を追悼します。

高野山高校の学校生活の特徴

高野山高校は世界遺産である高野山に立地し、全国各地から集まった生徒たちが寮生活を含めた独自の学校生活を送っています。弘法大師空海の教えを基盤とした「身のこなし美しく 口にいつもありがとう 意に思いやりの優しさあり」という校訓のもと、日々の学習と修行を通じて人間性を磨いていきます。

普通科と宗教科の2学科を設置し、それぞれのコースで特色ある教育を展開しています。普通科では特別進学、スポーツ、自己探求、吹奏楽の4コース、宗教科ではI類とII類の2コースを設けており、生徒一人ひとりの目標に応じた学びを提供します。

寮生活では集団生活を通じて自主性と基本的な生活習慣を身につけることができます。朝の勤行から始まる規則正しい生活リズムの中で、全国から集まった仲間と切磋琢磨しながら成長していく環境が整っています。

高野山高校の特色は？1886年創立の歴史

1886年に創立された高野山高校は、139年の歴史を持つ伝統校として発展してきました。宗祖弘法大師空海の教えを現代に受け継ぎ、三密の精神である身・口・意を大切にした教育を実践しています。

最大の特色は多様性にあり、和歌山県伊都郡高野町という山上の環境で全国各地から生徒が集まっています。偏差値は40から55の幅があり、学力だけでなく個性や目的に応じた多様な進路選択が可能です。

宗教科では奉詠舞大会や春季結縁灌頂、四国遍路など、宗教家としての素養を身につける独自の行事が数多く設けられています。一方で普通科の生徒も追悼法会に参列するなど、宗教的な情操教育を受ける機会があります。

土曜日もコース別授業を実施し、スタディサプリを全校生徒に登録してオンライン学習環境も整備しています。講堂や宗教教室、作法室といった専門施設に加え、トレーニングルームや第2体育館などスポーツ施設も充実しています。

高野山高校の学費

初年度納入金は入学手続き時に30万円、1年時終了までに59万7千円の合計89万7千円となっています。内訳は入学金13万円、授業料45万7千円、施設費16万円、その他15万円です。

寮から通う生徒は別途費用が発生します。入寮費3万円と寮施設維持費5万円が初回に必要で、在費として月額2万円が光熱費込みでかかります。食費は日額1,740円で朝昼夜の3食が提供されるため、月に換算すると約5万円程度の負担となります。

受験料は2万円で、一般入学試験、推薦入学試験、自己推薦入学試験の3つの試験区分があります。推薦入学試験と自己推薦入学試験は2025年11月1日から、一般入学試験は2026年1月6日から出願を受け付けています。

寮費を含めると初年度は150万円程度の費用が見込まれますが、全国から生徒を受け入れる体制と充実した生活環境が整っている点を考慮すると、他県の私立高校と比較しても標準的な水準といえます。

高野山高校の進路実績

2025年3月卒業生の進路実績では、国公立大学に三重大学と京都市立芸術大学へ各1名が合格しています。私立大学では高野山大学へ3名、近畿大学へ2名、東洋大学へ2名、龍谷大学へ2名が進学しました。

関西大学や立命館大学といった難関私立大学への合格者も輩出しており、特別進学コースでの学習成果が表れています。宗教系の大学では高野山大学のほか、種智院大学や佛教大学、大正大学などへの進学実績があり、宗教科の生徒が宗門の道を歩む選択をしています。

専門学校への進学者も多く、調理製菓や看護、IT、音楽など多岐にわたる分野に進んでいます。2025年卒業生では大阪ESP専門学校やペガサス大阪南看護学校、ECCコンピュータ専門学校などに進学しました。

就職実績では株式会社いづみや本舗、株式会社京家建設、五大テック株式会社など地元企業への就職のほか、日本製鉄株式会社や陸上自衛隊といった大手企業や公的機関への就職も実現しています。個々の目標に応じた多様な進路選択ができる環境が整っています。

高野山高校の入試情報

高野山高校では2026年度入試において、一般入学試験、推薦入学試験、自己推薦入学試験の3つの試験区分を設けています。受験生の状況や希望に応じて選択できる柔軟な入試制度が特徴です。

普通科と宗教科で募集人員が分かれており、それぞれのコースで異なる定員が設定されています。受験料は全ての試験区分で一律20,000円となっており、出願時に納入が必要です。

高野山高校の入試情報まとめ

一般入学試験では国語・数学・英語の3教科に加えて志望理由シートを提出します。試験方法が特徴的で、1月30日に本校から試験問題が受験生の自宅へ発送され、1月31日から2月12日の期間中に各自で筆記試験を実施する形式です。

試験を終えたら厳封して本校へ送付しますが、持参での提出も可能となっています。出願期間は2026年1月6日から1月29日午後4時必着で、日曜日・祝祭日および土曜日の午後は受付していません。

推薦入学試験と自己推薦入学試験は書類審査が中心です。推薦入学試験では調査書と推薦書による書類審査を行います。自己推薦入学試験では書類審査に加えて電話による面談が実施されます。

これらの試験の出願期間は2025年11月1日から2026年1月20日午後4時必着となっており、一般入学試験よりも早い時期から出願が可能です。試験日は出願後随時となっているため、早めに出願することで早期に結果を知ることができます。

合格発表は2026年2月13日に本人と出身中学校宛へ郵送で行われます。入学手続き締切日は試験区分と専願・併願によって異なり、推薦入学試験・自己推薦入学試験・一般入学試験の専願者は2月16日から2月28日午後4時までです。

一般入学試験の併願者については2月16日から3月24日午後4時までと期間が延長されており、他校の合格発表を待ってから入学を決定できる配慮がなされています。郵送の場合は消印有効となっています。

高野山高校のオープンキャンパスなどのイベント情報

体験スクールと体験入寮は受験生が高野山高校の雰囲気を直接感じられる貴重な機会です。2025年12月6日と7日に開催され、学校見学やコース別体験講座、高野山見学ツアー、入試説明などが実施されます。

体験入学の受付は11時30分から12時で、当日16時終了予定となっています。体験入寮は16時から16時30分に受付を行い、翌日9時に終了する1泊2日のプログラムです。

実際に寮で一晩過ごすことで、全国から集まる生徒たちとの集団生活を体験できます。8月24日、9月28日、12月7日は体験入寮者のみの開催となっており、寮生活に関心がある受験生向けの特別日程です。

12月6日には追悼法会と公開授業、入試説明会も同時開催されます。追悼法会は10時から11時30分まで本校講堂で執行され、本校に関係のある物故者を追悼する法会です。

宗教科の生徒が法会に参加し、普通科の生徒は参列する様子を見学できるため、高野山高校ならではの宗教教育の実際を知ることができます。法会終了後の13時から13時50分には公開授業が各教室で行われ、普段の授業風景を見学可能です。

イベントの日程や内容は変更される可能性があるため、参加を希望する場合は必ず学校のホームページで最新情報を確認してから申し込むことをおすすめします。

高野山高校はなぜ人気？まとめ

高野山高校は1886年創立の長い歴史を持つ私立高校で、偏差値40から55と幅広い学力層の生徒を受け入れています。高野山駅が最寄り駅となっており、豊かな自然環境に囲まれた落ち着いた環境で学校生活を送ることができます。

部活動では強豪部が大会出場を果たすなど実績を残しており、文化祭や体育祭、修学旅行といった主要行事も充実しています。伝統ある教育環境の中で、生徒たちは学業と部活動の両面で成長できる機会が用意されているのが特徴です。

進路実績も安定しており、学費や入試情報についても事前にしっかり確認することができます。オープンキャンパスなどのイベントも開催されているため、実際の学校の雰囲気を体感することが可能です。

高野山高校への進学を検討されている方は、まずはオープンキャンパスに参加して、歴史ある校舎や教育環境を自分の目で確かめてみることをおすすめします。