兵庫県神戸市にある須磨学園高校は、東京大学や京都大学など最難関大学への合格実績を誇る進学校です。偏差値は63から70と高く、県内でも屈指の学力レベルを誇ります。
お子さまの高校選びで、「須磨学園高校って実際どんな学校なの？」「難易度が高いけど、うちの子でも挑戦できる？」と悩んでいませんか。
この記事では、須磨学園高校の偏差値や入試情報、学校生活の特徴から進学実績まで徹底解説します。基本データから周辺環境、部活動や制服、年間行事といった学校生活の詳細、さらには学費や入試の仕組みまで網羅的にお伝えします。
記事を読み終える頃には、須磨学園高校があなたのお子さまに合った学校かどうか判断できるようになるでしょう。
| 創立年 | 1922年 | 偏差値 | 63 – 70 |
|---|---|---|---|
| 共学・別学 | 共学 | 公立・私立 | 私立 |
須磨学園高校はなぜ人気？基本データを解説
引用：須磨学園高校 校舎画像
須磨学園高校は兵庫県神戸市に位置する私立の共学校で、1922年の創立以来、100年以上の歴史を誇ります。偏差値63から70という高い学力水準を維持しながら、独自の教育プログラムで多くの受験生から注目を集めている学校です。
最難関国公立大学への進学実績が充実しており、2025年には東京大学6名、京都大学24名、大阪大学38名、神戸大学43名という合格者数を記録しています。また関関同立への合格者数も多く、関西学院大学212名、同志社大学155名、立命館大学159名という実績を残しました。
学習面だけでなく、TBM教育やICT教育といった先進的な取り組みを実施している点も特徴的です。生徒一人ひとりに制パソコンと制携帯を配付し、情報リテラシーの向上を図りながら、オンライン授業にも対応できる環境を整えています。
私立須磨学園高校の基本情報
須磨学園高校は兵庫県神戸市須磨区板宿町3-15-14に所在し、山陽電鉄本線および神戸市営地下鉄の板宿駅から通学できます。私立の共学校として、男女ともに学べる環境が整っています。
学科コースはI類、II類、III類英数、III類理数の4つに分かれており、生徒の進路目標に応じて選択可能です。I類は国公立大学や関関同立などの難関私立大学への現役合格を目指し、募集人員は40名となっています。II類は難関国公立大学を目標に160名を募集します。
III類英数は最難関国公立大学の文理系を、III類理数は最難関国公立大学や医歯薬理系を目指すコースで、それぞれ40名ずつ募集しています。2年生進級時には類の変更も可能なため、入学後に目標が変わった場合でも柔軟に対応できる制度が用意されています。
初年度納入金は入学手続き時に620,000円、1年時終了までに860,400円の合計1,480,400円です。この中には制服一式や学校指定品、ICT機器使用料なども含まれています。
須磨学園高校の最寄り駅は板宿駅！周辺環境は？
板宿駅は山陽電鉄本線と神戸市営地下鉄西神・山手線が乗り入れるターミナル駅で、交通の便が良好です。神戸市内各地からのアクセスがしやすく、通学の選択肢が広がります。
須磨学園のキャンパスは神戸市内では最大級の敷地を誇り、海と街を望む緑あふれるロケーションに位置しています。高台にあるため見晴らしが良く、視点を高く掲げることで広大な世界を遠くまで見通せる環境です。この地理的特徴は、生徒たちに高い視座を持つことの価値と、自分の居場所に帰ることの大切さを実感させる場となっています。
施設面では全館冷暖房完備の本館・新館・学生会館・武道館があり、グラウンドにはナイター照明が整備されています。全天候型300mトラック、50mプール、サンドグラステニスコート4面、球技グラウンド、弓道場、アーチェリーレンジなど、多様なスポーツ施設を備えています。
さらに須磨総合グラウンドには野球場とサッカー場があり、広々とした環境で部活動に取り組めます。学生食堂やマルチメディア室、自習室、トレーニングルーム、シャワールームなど、学習と生活の両面をサポートする設備が充実しています。
須磨学園高校の部活動の種類
須磨学園高校には運動部17種類、文化部26種類の合計43のクラブ活動があり、生徒の多様な興味関心に応えています。過去3年間に全国大会へ出場した実績を持つクラブも複数存在します。
運動部では水泳部、陸上競技部、ソフトテニス部女子が全国大会出場を果たしています。その他、剣道部、空手道部、弓道部、アーチェリー部、バスケットボール部、サッカー部男子、硬式テニス部、硬式野球部男子、ソフトボール部女子、卓球部、バドミントン部、チアリーディング部女子、ダンス部、ハンドボール部男子など、幅広い種目から選べます。
文化部では管弦楽部、吹奏楽部、ESS部、将棋部、競技かるた部が全国大会に出場した実績があります。音楽系では弦楽部、ギター部、軽音楽部、ハンドベル部、合唱部があり、芸術系では美術部、書道部が活動しています。
茶道部、華道部といった伝統文化を学べるクラブや、文芸部、コンピューター部、放送部、演劇部、料理研究部などの趣味・実用系クラブも充実しています。学術系では英語研究部、国語研究部、数学研究部、理科研究部、社会研究部があり、鉄道研究部やクイズ研究会といった専門性の高いクラブも設置されています。
須磨学園高校の偏差値は？受験は最高難易度
須磨学園高校は兵庫県内でもトップクラスの進学校として知られており、受験を検討する際には偏差値や学力レベルを正確に把握しておく必要があります。各類によって目指す大学も異なるため、自分の学力と志望校に合わせた類選択が合格への第一歩となります。
兵庫県の私立高校の中でも高い学力水準を誇り、特にIII類は最難関国公立大学を目指す生徒が集まることから、入試の競争率も高くなっています。
須磨学園高校の偏差値は63 – 70！
須磨学園高校の偏差値は63から70の範囲に設定されており、これは兵庫県内の私立高校では最上位に位置する数値です。I類の偏差値が63程度からスタートし、II類で65前後、最も高いIII類英数とIII類理数では偏差値70に達します。
たとえば偏差値63のI類では、全国の中学生を100人とした場合、上位約10パーセントに入る学力が求められます。一方で偏差値70のIII類となると、上位約2パーセントという極めて高い学力層に入る必要があります。
類によって偏差値に幅があるため、第1志望から第3志望まで選択できる前期入試の仕組みを活用し、自分の学力に応じた戦略的な出願が可能になっています。
須磨学園高校の学力レベルの目安は最高難易度
須磨学園高校の学力レベルは兵庫県内で最高難易度に分類され、神戸高校や長田高校といった公立トップ校と併願する受験生が多く集まります。III類理数や英数では東京大学や京都大学への現役合格を目指すカリキュラムが組まれており、入学時点から高い学力が要求されます。
具体的には、中学校での定期テストで常に学年上位5パーセント以内をキープし、実力テストや模擬試験でも安定して高得点を取れる学力が目安となります。III類を志望する場合は、英語・数学・国語の3教科すべてで90点以上を安定的に取れる力が必要です。
II類やI類であっても、中学校で学ぶ基礎内容を完全に理解した上で、応用問題にも対応できる思考力が求められます。単に暗記するだけではなく、論理的に考えて答えを導き出す力を日頃から養っておくことが合格への近道になります。
須磨学園高校の制服や部活、活動行事
引用：須磨学園高校 制服画像
須磨学園高校では、制服を着用した学校生活の中で多彩な課外活動が展開されています。運動部と文化部を合わせて40を超えるクラブが活動しており、全国レベルの強豪部から趣味を深める部活まで、生徒それぞれの興味関心に応じた選択が可能です。
学校行事も年間を通じて充実しており、学業だけでなく仲間との絆を深める機会が豊富に用意されています。部活動と学校行事への参加を通じて、生徒たちは協調性やリーダーシップといった社会で求められる力を養っていきます。
強豪部・実績（大会出場など）
須磨学園高校には過去3年間で全国大会に出場した実績を持つ部活動が複数存在します。運動部では水泳部、陸上競技部、ソフトテニス部女子が全国レベルの舞台で活躍しています。
文化部においても管弦楽部、吹奏楽部、ESS部、将棋部、競技かるた部が全国大会出場の実績を誇ります。特に競技かるた部は近年注目を集めている競技で、文武両道を体現する部活動として人気があります。
これらの強豪部では日々の練習を通じて高い目標に向かって努力する姿勢を学べます。全国大会出場という明確な目標があることで、部員たちは切磋琢磨しながら技術と精神力を磨いています。一方で、全国大会レベルではない部活動でも、仲間と協力しながら活動する喜びを味わえる環境が整えられています。
主要行事（文化祭・体育祭・修学旅行）
須磨学園高校の三大行事は、文化祭である「傑作点」、体育祭、そして学年別の研修旅行です。文化祭は6月に開催され、各クラスや部活動が日頃の成果を発表する場となっています。
体育祭は10月に実施され、クラス対抗で競技を繰り広げます。リーダーシップ教育の一環として、生徒たちが主体的に企画運営に関わり、チームワークを学ぶ絶好の機会となっています。
研修旅行は学年ごとに特色があり、高校1年生は古都研修旅行とヨーロッパ研修旅行、高校2年生は東京研修旅行とヨーロッパ研修旅行が組まれています。高校3年生は4月に広島平和学習を実施し、平和について深く考える時間を持ちます。
その他にも5月の合唱コンクールでは高校1年生がクラスごとに歌声を競い合い、12月のレシテーションコンテストでは英語のスピーチ力を披露します。3月のマラソン大会では高校2年生が体力と精神力を試されます。こうした多様な行事を通じて、生徒たちは学年を超えた交流を深め、学校生活の思い出を作っていきます。
須磨学園高校の学校生活の特徴
須磨学園高校は神戸市須磨区板宿町に位置し、板宿駅から通学できる利便性の高い私立共学校として知られています。海と街を望む緑豊かな環境の中、最先端の設備と充実した施設を備えた広大なキャンパスで、生徒たちは充実した学校生活を送ることができます。
1人1台の制パソコンと制携帯を配付するICT教育や、毎週金曜日1限に実施されるPMTMの時間を通じた目標管理能力の育成など、独自の教育プログラムが展開されています。校内には全館冷暖房が完備され、Wi-Fi環境も整備されているため、オンライン授業にもスムーズに対応できる学習環境が整っています。
部活動では水泳部や陸上競技部、ソフトテニス部、管弦楽部、吹奏楽部、ESS部、将棋部、競技かるた部などが過去3年間に全国大会へ出場した実績を持ち、運動部17団体、文化部27団体が活発に活動しています。学業と部活動を両立しながら、専門性と人間性、国際性という3つの生きる力を身につけられる環境が整っています。
須磨学園高校の特色は？1922年創立の歴史
須磨学園高校は1922年に創立された100年以上の歴史を持つ伝統校です。建学の精神として「清く、正しく、たくましく」を掲げ、教育理念には「心に力を」を置いています。
教育目標は「自立する力」と「向上する心」を育むこととし、「個」の尊重と育成を教育方針としています。校訓には「学ぶよろこび」「考える力」「思いやる心」「実行する勇気」の4つを定め、社会の中で「なりたい自分」を実現できる人材の育成に取り組んでいます。
TBM教育という独自のプログラムでは、プロジェクトマネジメントとタイムマネジメントを実践的に学びます。目標達成のために何をすべきかを書き出し、それをいつ実行するかをスケジュールに落とし込む習慣を身につけることで、自己管理能力を高めていきます。
国際理解教育にも力を入れており、1年生の希望者を対象にアメリカやカナダ、イギリスへの短期留学やグローバルスタディーズプログラムを実施しています。ヨーロッパ研修旅行は高校1年生と2年生で実施され、広い視野を持つグローバル人材の育成を図っています。
さらに校内にボーイスカウト兵庫連盟神戸地区第80団を新設し、LCT教育としてリーダーシップやチームワークを学ぶ機会を提供しています。学校行事を通じて実践的にこれらの能力を磨くことができます。
須磨学園高校の学費
2026年度の初年度納入金は合計で1,480,400円となっています。内訳として入学手続き時に620,000円、1年時終了までに860,400円を納入する仕組みです。
入学金は220,000円、授業料は年額576,000円、施設費が220,000円となっています。その他の費用として464,400円が必要になりますが、この中には制服一式や学校指定品、教科書や副教材、生徒会費や育友会費、旅行積立金、ICT機器使用料などが含まれています。
入学手続き時には入学金と施設費、制服や学校指定品の費用を含む180,000円を納める必要があります。体操服や制鞄、制靴といった学校指定品の購入も入学手続き時の納入金に含まれているため、入学前に必要なものを一括して準備できる仕組みになっています。
1年時終了までに納入する860,400円には、授業料576,000円のほか、教科書や副教材の購入費、旅行積立金、諸費用預り金などが含まれます。ICT教育に力を入れている同校では、ICT機器使用料もこの費用に含まれており、1人1台配付される制パソコンや制携帯の運用費用として使われます。
私立高校としては標準的な学費水準といえますが、充実した施設設備や最先端のICT環境、多彩な海外研修プログラムなどを考慮すると、教育内容に見合った費用設定となっています。
須磨学園高校の進路実績
2025年度の進学実績では東京大学6名、京都大学24名、大阪大学38名、神戸大学43名と、最難関国公立大学への合格者を多数輩出しています。旧帝国大学では北海道大学9名、東北大学1名、名古屋大学3名、九州大学2名が合格しており、全国の難関大学への進学を実現しています。
地元兵庫の大阪公立大学には16名、兵庫県立大学には27名が合格しています。岡山大学8名、広島大学7名など中国地方の国公立大学への進学実績も安定しています。過去3年間の推移を見ると、京都大学は2023年21名、2024年17名、2025年24名と年度による変動はあるものの、高い合格実績を維持しています。
私立大学では関西学院大学212名、近畿大学173名、立命館大学159名、同志社大学155名と関関同立への合格者数が非常に多くなっています。関西大学も79名が合格しており、関西圏の難関私立大学への進学者が多数を占めています。
首都圏の私立大学では早稲田大学27名、慶應義塾大学17名、東京理科大学14名、明治大学17名などGMARCHレベルの大学にも多くの合格者を出しています。上智大学7名、青山学院大学6名といった実績もあり、関西圏だけでなく首都圏の難関私立大学への進学も選択肢として広がっています。
目標に合わせてI類、II類、III類英数、III類理数の4つのコースを選択でき、2年生進級時には類の変更も可能な柔軟なカリキュラムが、これらの進学実績を支えています。III類理数では最難関国公立大や医歯薬理系への現役合格を目指し、III類英数では最難関国公立大文理系への現役合格を目標としています。II類は難関国公立大学、I類は国公立大や関関同立、早慶など難関私立大学への現役合格を目指すコースとなっており、それぞれの進路目標に応じた指導体制が整っています。
須磨学園高校の入試情報
須磨学園高校では、前期入学試験、後期入学試験、チャレンジ受験の3つの試験制度を設けており、受験生の状況に合わせた柔軟な受験方法を選択できます。前期入試では第1志望から第3志望まで選択でき、専願型、併願型、専併型の3タイプから出願区分を選べる点が特徴といえます。
I類からIII類理数まで4つの類があり、それぞれ異なる募集人員と目標大学を設定しています。出願はすべてインターネットで行われ、受験料は20,000円です。
須磨学園高校の入試情報まとめ
前期入学試験の出願期間は2026年1月9日から1月23日までで、試験日は2月10日となります。学力検査は英語、数学、国語の3教科で実施され、専願型と専併型を選択した場合は面接も行われます。試験結果に応じて第2志望や第3志望への回し合格が実施されるため、複数の類に合格するチャンスがあります。
合格発表は2月13日の16時からで、翌日の2月14日9時からは得点開示も行われます。入学手続きは2月21日に行われ、女子は9時30分から、男子は10時30分からと時間帯が分かれています。
後期入学試験とチャレンジ受験は同日開催で、出願期間は2月14日から3月24日の12時まで、試験日は3月25日です。チャレンジ受験は前期入試合格者が希望の類にチャレンジできる制度で、受験料は2,000円と通常の入試より低額に設定されています。合格発表と得点開示は3月26日の9時から行われ、入学手続きは同日11時からとなります。
募集人員はI類が40名、II類が160名、III類英数が40名、III類理数が40名の合計280名です。II類の募集人員が全体の半数以上を占めており、難関国公立大学を目指す生徒を幅広く受け入れる体制を整えています。
須磨学園高校のオープンキャンパスなどのイベント情報
高校入試説明会は2025年11月23日、11月30日、12月7日の3日間、いずれも日曜日の10時から12時まで開催されます。すべての日程で本校開催となっており、11月1日と11月30日はZoom配信も実施されるため、遠方からでも参加が可能です。
入試説明会では学校の教育方針や入試制度の詳細、各類の特徴などについて説明が行われます。複数回開催されるため、都合の良い日程を選んで参加できます。ただし、開催日や内容は変更される可能性があるため、参加前には必ず学校のホームページで最新情報を確認することをお勧めします。
本校での説明会に参加すれば、実際のキャンパスの雰囲気や施設を見学できます。板宿駅から徒歩圏内という立地のため、アクセスも便利です。海と街を望む緑あふれるロケーションに広がる校舎や、全館冷暖房完備の充実した設備を直接確認できる良い機会となるでしょう。
須磨学園高校はなぜ人気？まとめ
須磨学園高校は、偏差値63から70という兵庫県内でも最高難易度の私立校として、多くの受験生や保護者から注目を集めています。1922年創立の長い歴史と伝統を持ちながら、充実した教育環境を提供している点が大きな魅力です。
板宿駅から通学できるアクセスの良さに加え、豊富な部活動の種類があり、強豪部の活躍や文化祭・体育祭といった充実した学校行事も人気の理由となっています。また、優れた進路実績により、難関大学への進学を目指す生徒にとって理想的な学習環境が整っています。
入試情報やオープンキャンパスなどのイベント情報は、学校選びの重要な判断材料となります。学費や制服、学校生活の特色など、総合的に見て須磨学園高校は、高い学力レベルと豊かな学校生活を両立できる魅力的な私立校といえるでしょう。
須磨学園高校への進学を検討されている方は、ぜひオープンキャンパスに参加して、実際の雰囲気を体験してみることをおすすめします。