「灘高校ってどんな学校なの？」「偏差値78は本当？」お子さんの進路を考える中で、日本トップクラスの進学校として名高い灘高校が気になっている方も多いのではないでしょうか。

毎年60名近くが東京大学に合格する圧倒的な進学実績を誇りながら、自由な校風と多彩な部活動で生徒の個性を伸ばす教育が特徴です。

この記事では、灘高校の偏差値や入試情報、神戸市東灘区の恵まれた周辺環境、そして1927年創立以来受け継がれる独自の教育方針まで詳しく解説します。読み終える頃には、なぜ灘高校が全国の優秀な生徒から選ばれ続けるのか、その理由が明確に理解できるでしょう。

灘高校はなぜ人気？基本データを解説

引用：灘高校 校舎画像

灘高校は兵庫県神戸市にある男子校で、偏差値78を誇る日本屈指の進学校として知られています。1927年に創立された歴史ある学校で、毎年多数の生徒が東京大学や京都大学といった難関国公立大学へ進学しています。2025年の進学実績では東京大学に59名、京都大学に37名が合格しており、その圧倒的な教育力が人気の理由となっています。

高校からの募集人員は約40名と少数精鋭で、国語・数学・理科・英語の試験が2日間に渡って実施されます。受験料は20,000円で、2026年度入試では2月10日と11日に試験が行われ、2月12日に合格発表となります。出願期間は1月13日から1月23日までとなっており、準備期間をしっかり確保することが求められます。

国立灘高校の基本情報

灘高校は私立の男子校であり、国立学校ではありません。兵庫県神戸市東灘区魚崎北町8-5-1に位置し、普通科のみを設置しています。学校には制服がなく、生徒の自主性を尊重する校風が特徴となっています。

教育理念として「精力善用」と「自他共栄」を掲げており、自己の持てる力を最大限に活用しながら、他人と協力して共に成長することを目指しています。各学年を担当する8名の教員グループが中学1年から高校3年まで6年間持ち上がるシステムを採用しており、生徒一人一人の特徴を把握した手厚い指導が実現されています。

2年次からは文系・理系のコースに分かれ、それぞれの進路に応じた専門的な学習を深めていきます。土曜日は通常授業がありませんが、土曜特別講座や学校行事が開催され、多様な学びの機会が提供されています。

灘高校の最寄り駅は魚崎駅！周辺環境は？

灘高校の最寄り駅は魚崎駅で、学校の所在地は兵庫県神戸市東灘区魚崎北町8-5-1です。住吉川河畔の文教地区に位置しており、落ち着いた学習環境が整っています。

この地区は閑静な住宅街と教育施設が調和したエリアで、通学路も比較的安全な環境です。神戸市東灘区は阪神間でも教育熱心な家庭が多い地域として知られており、学習塾や図書館などの教育関連施設も充実しています。

魚崎駅からのアクセスは良好で、大阪方面や神戸中心部からの通学も便利な立地条件です。周辺には住吉川が流れ、自然環境にも恵まれているため、勉強だけでなく心身のリフレッシュにも適した環境といえます。

灘高校の部活動の種類

灘高校では運動部と文化部を合わせて30以上のクラブや同好会が活動しています。運動部には陸上競技部、水泳部、野球部、サッカー部、ラグビー部、バスケットボール部、バレーボール部、ワンダーフォーゲル部、柔道部、剣道部、テニス部、ソフトテニス部、バドミントン部、卓球部などがあり、ソフトボール同好会や少林寺拳法同好会も設置されています。少林寺拳法同好会は過去3年間で全国大会出場を果たしており、活発な活動を展開しています。

文化部の充実度も目を引く点で、物理研究部、化学研究部、生物研究部、数学研究部、地学研究部といった理系の研究部が数多く設置されています。その他にも鉄道研究部、地歴研究部、囲碁部、将棋部、ESS、クラシック研究部、パソコン部、アマチュア無線研究部、ブラスバンド部、グリー部などがあり、ディベート同好会やクイズ研究同好会といった知的活動系の同好会も人気を集めています。進学校でありながら部活動の選択肢が豊富で、生徒たちは自分の興味関心に応じて課外活動に参加できる環境が整っています。

灘高校の偏差値は？受験は最高難易度

灘高校は全国の私立高校の中でも最高峰の学力レベルを誇る学校として知られています。受験を考える方にとって、まず気になるのが偏差値や入試難易度でしょう。この学校に合格するには、どの程度の学力が必要なのでしょうか。

灘高校の偏差値や受験難易度について、具体的なデータをもとに詳しく見ていきます。

灘高校の偏差値は78！

灘高校の偏差値は78となっており、これは日本全国の高校の中でもトップクラスに位置します。偏差値78という数値は、全国の受験生の上位約0.13パーセントに相当する学力を示しています。

この偏差値を達成するには、中学校の定期テストで常に満点近くを取り続けるだけでは不十分です。応用問題や発展問題にも対応できる思考力が求められます。

また、募集人員は約40名と極めて少数であるため、高い偏差値を持つ受験生同士の競争が繰り広げられます。兵庫県内はもちろん、全国から優秀な生徒が集まるため、単に学校の成績が良いだけでは合格は難しいでしょう。

灘高校の学力レベルの目安は最高難易度

灘高校の入試は2日間にわたって国語・数学・理科・英語の4教科で実施されます。各教科とも難関大学の入試問題レベルに匹敵する内容が出題されるため、中学校の教科書レベルを超えた学習が必須となります。

特に数学と理科では、単に公式を暗記するだけでなく、複数の知識を組み合わせて解く複合問題が頻出します。たとえば数学では、図形と関数と確率を同時に扱うような問題が出されることもあります。

英語ではリスニングも含まれており、高校レベルの語彙力や読解力が問われます。国語では古典の深い理解も求められるため、幅広い教養が試される試験内容といえるでしょう。

このような最高難易度の試験に対応するには、中学1年生の段階から計画的な学習を進め、塾や予備校での特別な対策が一般的には必要となります。

灘高校の部活・行事

引用：灘高校 制服画像

灘高校では学業だけでなく、多彩なクラブ活動と充実した学校行事を通じて、生徒の個性や能力を伸ばす機会を提供しています。運動部は陸上競技部や水泳部、野球部、サッカー部など15の部活があり、文化部は物理研究部や化学研究部、鉄道研究部など18の部と同好会が活動しています。

文化部の充実ぶりは特筆に値し、各科学研究部が独自の研究活動を展開しているほか、アマチュア無線研究部やクイズ研究同好会など、生徒の知的好奇心を刺激する団体が数多く存在します。これらの部活動を通じて、生徒は同じ興味を持つ仲間と切磋琢磨しながら成長できる環境が整っています。

年間を通じて様々な行事が実施されており、5月の文化祭、9月の体育祭、11月の学芸祭が三大行事として位置づけられています。こうした活動は、精力善用と自他共栄という教育理念を実践する場となっています。

強豪部・実績（大会出場など）

灘高校の部活動の中でも、少林寺拳法同好会は過去3年間で全国大会出場を果たしている実力派団体として知られています。この実績は同好会という形態でありながら、熱心な練習と指導によって築き上げられたものです。

運動部では対甲南定期親善試合が6月に開催されるなど、他校との交流試合を通じて競技力を高める機会が設けられています。また、2月にはクラブ対抗駅伝が実施され、各部活動が団結して記録に挑戦する姿が見られます。

文化部系の活動においても、各研究部が独自の成果を上げています。将棋部や囲碁部は思考力を競う場として、また地学研究部や生物研究部は学術的な探究活動を行う団体として活動しています。夏休みと春休みには各クラブで合宿を実施し、集中的な活動を通じて技術と仲間意識を深めています。

主要行事（文化祭・体育祭・修学旅行）

灘高校の三大行事は、それぞれ異なる魅力を持っています。5月に開催される文化祭では、生徒たちが日頃の学習成果や創作活動の成果を発表し、来場者と交流する機会となっています。

9月の体育祭は、全校生徒が参加する大規模なスポーツイベントです。学年やクラスを超えたチーム編成により、普段接する機会の少ない生徒同士が協力して競技に取り組みます。11月の学芸祭では、中学生が合唱とリコーダー演奏を披露し、高校生は演劇コンクールで舞台表現力を競い合います。

高校2年次には修学旅行が実施され、クラスメイトとの思い出作りと見聞を広める機会が用意されています。また、7月には高校1年生の希望者を対象とした英国異文化研修が実施され、国際的な視野を養う場として活用されています。中学1年生はオーケストラ鑑賞会、中学2年生と高校1年生は古典芸能鑑賞会に参加し、芸術に触れる機会が設けられています。

年3回実施される校内スポーツ大会では、7月、12月、3月にクラス対抗で様々な競技が行われ、生徒同士の親睦を深める場となっています。

灘高校の学校生活の特徴

灘高校は兵庫県神戸市東灘区魚崎北町に位置し、住吉川河畔の文教地区という落ち着いた環境で学ぶことができます。男子校として運営されており、制服がない自由な校風が特徴です。

各学年を担当する8名の教員グループが、中学1年入学から高校3年卒業までの6年間持ち上がるシステムを採用しています。同じ教員団が長期間にわたって指導を続けることで、生徒一人一人の個性や学習傾向を深く理解し、適切なサポートを提供できる体制を整えています。

教育理念として「精力善用」と「自他共栄」を掲げており、自己の持てる力を最大限に活用しながら、他人と協力し合って共に成長していく姿勢を育てています。生徒の自主性を尊重する環境のもと、やる気と才能を引き出す教育を実践しています。

灘高校の特色は？1927年創立の歴史

灘高校は1927年に創立された長い歴史を持つ学校です。約100年にわたる伝統のなかで、多くの優秀な卒業生を輩出してきました。

高校からの募集人員は約40名と少数精鋭の体制をとっており、中学校からの内部進学生と共に学びます。2年次より文系・理系のコースに分かれるカリキュラムを採用し、生徒の進路希望に応じた専門的な学習を進めていきます。

年間を通じて多彩な学校行事が実施されており、5月の文化祭、9月の体育祭、11月の学芸祭など、生徒が主体的に企画・運営する行事が充実しています。また、対甲南定期親善試合といった伝統的な行事も継承されており、他校との交流を深める機会も設けられています。

土曜日は通常授業はありませんが、土曜特別講座や学校行事が実施されています。生徒は平日の授業に集中しつつ、土曜日には課外活動や特別講座で視野を広げることができます。

灘高校の学費

灘高校への入学を検討する際、学費は気になるポイントですが、2025年度の具体的な金額については公表されていません。

高校入試の受験料は20,000円で、試験は2月10日に国語・数学、2月11日に理科・英語（リスニングを含む）の2日間にわたって実施されます。合格発表は2月12日午前10時頃に出願専用サイトで行われ、入学金等の支払い期限は2月18日正午までと設定されています。

出願期間は2026年1月13日午前9時から1月23日午後5時までとなっており、調査書の郵送は1月14日から1月26日必着です。スケジュールに余裕を持って準備を進める必要があります。

施設面では、プール、体育館、学食、コンピュータ室、テニスコート、トレーニングルーム、自習室など充実した設備が整っています。普通教室には冷房が完備されており、快適な環境で学習できます。

灘高校の進路実績

灘高校の卒業生は、国内トップレベルの大学へ多数進学しています。2025年の進学実績を見ると、東京大学に59名、京都大学に37名が合格しており、この2校だけで約100名近い合格者を輩出しました。

国公立大学では大阪大学に6名、神戸大学に2名、北海道大学に3名が合格しています。医学部への進学も盛んで、奈良県立医科大学に5名、京都府立医科大学に1名、防衛医科大学校に9名が合格しました。

私立大学では、早稲田大学に12名、慶應義塾大学に10名が合格し、関西圏では同志社大学に5名、立命館大学に1名が進学しています。過去3年間の推移を見ると、東京大学への合格者数は2023年66名、2024年71名、2025年59名と高い水準を維持しています。

最寄り駅の魚崎駅から通学しやすい立地にありながら、全国トップクラスの進学実績を誇る環境で、志の高い仲間たちと切磋琢磨しながら学ぶことができます。

灘高校の入試情報

灘高校は全国屈指の進学校として知られており、高校からの募集は例年約40名と極めて少ない狭き門となっています。中学からの持ち上がり生徒が大半を占める中で、高校入試を通じて入学するには綿密な準備が求められます。

入試は2日間にわたって実施され、国語・数学・理科・英語の4科目が課されます。特に英語ではリスニング試験も含まれるため、総合的な英語力が試されます。受験料は20,000円で、出願は専用サイトを通じて行われます。

合格発表は試験終了の翌日と非常にスピーディーで、出願専用サイトで結果を確認できます。入学手続きには期限が設けられており、入学金等の支払いは合格発表から約1週間以内に完了させる必要があります。

灘高校の入試情報まとめ

2026年度の募集人員は約40名で、普通科のみの募集です。出願期間は1月13日午前9時から1月23日午後5時までとなっており、調査書は1月14日から1月26日必着で郵送する必要があります。

試験日程は2月10日に国語・数学、2月11日に理科・英語が実施されます。両日とも試験は昼すぎに終了する予定で、受験生の負担に配慮したスケジュールとなっています。英語試験ではリスニングが含まれるため、音声教材を使った対策が欠かせません。

合格発表は2月12日午前10時頃に出願専用サイトで行われます。入学金等の支払い期限は2月18日正午までと短いため、合格後は速やかに手続きを進める必要があります。受験生は事前に必要書類や手続き方法を確認しておくことをおすすめします。

灘高校のオープンキャンパスなどのイベント情報

灘高校では10月と11月に入試説明会が開催されます。中学入試と高校入試の両方の説明会が実施されるため、高校入試を検討している受験生は日程を確認して参加することが望ましいでしょう。

入試説明会では学校の教育方針や入試の詳細、出題傾向などについて説明を受けられます。実際に学校を訪れることで、住吉川河畔の文教地区に位置する学校の雰囲気や施設を直接確認できます。

通常のオープンキャンパスについては実施情報が公開されていませんが、5月に開催される文化祭や11月の学芸祭は学校の様子を知る機会となります。在校生の活動を見学することで、入学後の学校生活をイメージしやすくなります。

灘高校はなぜ人気？まとめ

灘高校は、偏差値78を誇る全国屈指の難関私立校です。1927年の創立以来、90年以上の歴史を持ち、最高レベルの学力と充実した教育環境で多くの受験生から支持されています。

阪神魚崎駅から徒歩圏内という通学に便利な立地にありながら、落ち着いた周辺環境で学習に集中できる環境が整っています。学業面での高い実績はもちろん、多彩な部活動や文化祭・体育祭などの行事も盛んで、生徒たちは勉強だけでなく充実した学校生活を送ることができます。

入試難易度は最高レベルですが、その分だけ質の高い教育と優れた進路実績を実現しています。東京大学をはじめとする難関大学への進学実績は全国トップクラスを誇り、生徒一人ひとりの可能性を最大限に引き出す指導体制が魅力です。

灘高校への進学を検討されている方は、オープンキャンパスなどのイベントに参加して、実際の学校の雰囲気を体感してみることをおすすめします。