「筑波大学附属高校に進学させたいけど、実際どんな学校なの？」とお考えの保護者の方も多いのではないでしょうか。偏差値77という最高難易度を誇りながら、国立ならではの学費の安さと充実した教育環境で高い人気を集めています。

しかし、受験の難しさや学校生活の実態、卒業後の進路など、気になる点も多いはずです。

この記事では、筑波大学附属高校の基本情報から偏差値・入試情報、さらに部活動や行事などの学校生活の特徴、そして気になる進学実績まで徹底的に解説します。この記事を読めば、お子様の進路選択に必要な情報を網羅的に把握できます。

筑波大学附属高校はなぜ人気？基本データを解説

引用：筑波大学附属高校 校舎画像

筑波大学附属高校は1888年創立という長い歴史を持ち、偏差値77という高い学力水準で知られています。東京大学をはじめとする難関大学への進学実績が豊富で、毎年多くの受験生が憧れる国立高校として位置づけられています。自主・自律・自由をモットーに掲げ、制服がないなど生徒の自主性を尊重する校風が特徴です。

私立筑波大学附属高校の基本情報

筑波大学附属高校は国立の共学校であり、東京都文京区大塚1-9-1に所在しています。初年度納入金は入学金56,400円、授業料115,200円、その他186,972円で、合計358,572円となります。入学料には免除制度があり、授業料については国の高校等就学支援金制度により支給される仕組みです。

土曜日授業は1・2年生が毎週午前中に実施され、3年生は行事の時のみ登校します。1年間海外で学んだ単位を認定する留学制度も整備されており、グローバルな視点を育てる環境が用意されています。

施設面では、プール、体育館、クラブハウス、コンピュータ室、トレーニングルーム、シャワールームなどが完備されています。長野県蓼科町には桐陰寮という宿泊施設があり、1年生は7月に蓼科生活を体験します。

筑波大学附属高校の最寄り駅は護国寺駅！周辺環境は？

筑波大学附属高校の最寄り駅は東京メトロ有楽町線の護国寺駅です。周辺は筑波大学東京キャンパスをはじめ、お茶の水女子大学、跡見女子大学など多くの大学が集まる文教地区となっています。

小石川台エリアは公私立の中学校・高校も点在しており、緑豊かで落ち着いた雰囲気が特徴です。都心に近い立地ながら、学習に集中できる静かな環境が保たれており、教育機関が密集することで学問を尊ぶ空気が自然と醸成されています。

このような立地条件により、図書館や博物館といった文化施設へのアクセスも良好です。通学の利便性と教育環境の質の高さが両立している点は、保護者からも高く評価されています。長野県蓼科町には桐陰寮という宿泊施設も完備され、校外学習の拠点としても活用されています。

筑波大学附属高校の部活動の種類

筑波大学附属高校では運動部18種類、文化部15種類が活動しています。運動部では野球部、陸上競技部、サッカー部、フットサル部、女子サッカー部、バドミントン部、バレーボール部、水泳部、硬式テニス部、バスケットボール部、柔道部、剣道部、弓道部、ダンス部、ボート部、ハンドボール部、馬術部、卓球部があります。

ボート部は過去3年間の全国大会出場実績があり、4月には開成高校との対校戦である開成レースが伝統行事として開催されます。3月にはサッカー部が湘南高校との定期戦である湘南戦を実施するなど、他校との交流も盛んです。

文化部にはアカペラ同好会、オーケストラ部、美術部、英字新聞部、クイズ研究部、写真映画部、かるた部、JAZZ研究部、TCA（コンピュータ）同好会、演劇同好会、文芸愛好会、軽音楽同好会、数学同好会、書道同好会、化学同好会が設置されています。卒業生と在校生のきずなが強く、部活動でも卒業生からのサポートを受けられる体制が整っています。

筑波大学附属高校の偏差値は？受験は最高難易度

筑波大学附属高校は全国の高校の中でもトップクラスの学力を誇る進学校として知られています。東京都文京区の文教地区に位置し、1888年の創立以来130年を超える歴史を持つ国立高校です。

受験を検討している生徒やその保護者にとって、まず気になるのが偏差値と入試の難易度でしょう。国立の名門校として多くの受験生が目標とする学校であり、合格のためには相当な学力が求められます。

筑波大学附属高校の偏差値は77！

筑波大学附属高校の偏差値は77となっており、これは東京都内はもちろん、全国的に見ても最難関レベルに位置します。偏差値77という数値は、同じ年齢の生徒100人がいれば上位1～2人程度に入る学力を示しています。

都内の他の進学校と比較しても、開成高校や筑波大学附属駒場高校などと並ぶ最高水準です。この偏差値は模試や過去の入試データをもとに算出されており、受験生の学力を測る目安として広く活用されています。

合格を目指す場合、中学校での学習内容を完全に理解しているだけでは不十分で、応用問題や発展的な内容にも対応できる力が必要になります。

筑波大学附属高校の学力レベルの目安は最高難易度

筑波大学附属高校の入試問題は思考力と応用力を試す問題が中心となっています。単に公式や知識を暗記しているだけでは解けない、深い理解と論理的思考を求められる出題が特徴です。

合格者の多くは、定期テストで常に90点以上を取るだけでなく、全国模試で偏差値70以上を安定して維持しています。たとえば数学では教科書レベルの問題を素早く正確に解くのは当然として、初見の難問に対しても粘り強く考え抜く力が求められます。

受験対策としては中学1年生から基礎を固め、中学2年生以降は高校レベルの内容にも触れておくことが効果的でしょう。塾や予備校で特別なカリキュラムを組んで対策する受験生も少なくありません。

筑波大学附属高校の部活・行事

引用：筑波大学附属高校 制服画像

筑波大学附属高校では、自主性を重んじる校風のもと、多彩な部活動と伝統ある学校行事が展開されています。運動部は18部、文化部は15部が活動しており、生徒は自分の興味や関心に応じて選択可能です。特に伝統校ならではの対校戦や独自の行事が数多く設けられており、生徒の個性と協調性を育む場となっています。

強豪部・実績（大会出場など）

ボート部は過去3年間で全国大会に出場しており、筑波大学附属高校の運動部の中でも特に顕著な実績を残しています。毎年4月には開成高校との定期戦である「開成レース」が開催され、長年にわたって両校の伝統的な対抗戦として受け継がれてきました。

サッカー部も歴史ある対校戦を持つ部活動です。毎年3月には神奈川県立湘南高校との定期戦「湘南戦」が行われ、こちらも両校の交流を深める機会となっています。

柔道部と剣道部は1月に寒稽古を実施しており、厳しい冬の寒さの中で心身を鍛える伝統的な活動を続けています。また、学習院高等科との総合定期戦「院戦」が6月に開催され、複数の運動部が参加して競技を繰り広げます。

文化部では、オーケストラ部やJAZZ研究部、アカペラ同好会など音楽系の部活動が充実しているほか、英字新聞部やクイズ研究部といった学術系の活動も盛んに行われています。

主要行事（文化祭・体育祭・修学旅行）

桐陰祭は9月に開催される文化祭で、筑波大学附属高校の最大規模の学校行事です。生徒が主体となって企画運営を行い、クラスや部活動による展示・発表・模擬店などが校内を彩ります。卒業生も多数訪れるため、在校生と卒業生の交流の場としても機能しています。

10月にはスポーツ大会が実施され、クラス対抗で様々な競技が行われます。体育祭とは異なり、生徒たちが楽しみながら体を動かし、クラスの団結力を高める機会となっています。

2月には百人一首大会が開催され、日本の伝統文化に触れる貴重な機会です。かるた部の生徒だけでなく、全校生徒が参加できる形式で実施されています。

修学旅行は2年次の11月に行われます。また、1年次の7月には長野県蓼科町にある本校所有の桐陰寮で蓼科生活を体験し、自然の中での集団生活を通じて協調性や自立心を養います。2年次の5月には校外学習も実施され、学年全体での活動機会が設けられています。

7月に開催されるアジア太平洋青少年リーダーズサミットは、国際交流を重視する本校ならではの行事です。アジア太平洋地域の青少年との交流を通じて、グローバルな視野を育成します。

筑波大学附属高校の学校生活の特徴

筑波大学附属高校は東京都文京区大塚に位置し、護国寺駅から通学できる国立の共学校です。周辺には筑波大学東京キャンパスやお茶の水女子大学などが点在する文教地区に立地しており、緑豊かで落ち着いた環境の中で学べます。

自主・自律・自由をモットーに掲げる本校では、制服の指定がありません。生徒一人ひとりが主体的にものごとを判断し行動できるリベラルな人間へと成長できる環境が整っています。

1・2年生は週に一度土曜日の午前授業がありますが、3年生は行事のときのみの登校となります。カリキュラムは1・2年次がほぼ必修科目で構成され、3年次には自分の興味や進路に応じた幅広い科目選択が可能になる仕組みです。

部活動は運動部と文化部を合わせて30以上のクラブが活動しており、特にボート部は過去3年間で全国大会に出場した実績を持ちます。野球部、サッカー部、バスケットボール部といった定番の運動部から、馬術部やフットサル部といった個性的な部活まで揃っています。

文化部ではオーケストラ部やアカペラ同好会、JAZZ研究部などの音楽系、クイズ研究部やTCA同好会などの学術系まで多彩な選択肢があり、生徒の多様な興味関心に応えられる体制が整っています。

筑波大学附属高校の特色は？1888年創立の歴史

筑波大学附属高校は1888年に創立され、130年を超える歴史と伝統を誇ります。長い歴史の中で各界で活躍する卒業生を数多く輩出してきた点が大きな特色となっています。

卒業生と在校生のきずなが強く、部活動や学校行事において先輩からのサポートを受けられる環境が整っています。たとえば進路選択の際にも、同じ道を歩んだ卒業生から具体的なアドバイスを受けることができ、こうした縦のつながりが生徒たちの成長を支えています。

年間行事も伝統を感じさせるものが多く、4月の開成レース（ボート部の対校戦）や6月の院戦（学習院との総合定期戦）、3月の湘南戦（サッカー部の対湘南高校定期戦）など、他校との交流を深める機会が豊富にあります。9月の桐陰祭（文化祭）や10月のスポーツ大会、2月の百人一首大会など、生徒主体で運営される行事を通じて、計画的かつ実践的な力を養います。

7月には1年生が蓼科生活を経験し、11月には2年生が修学旅行に出かけます。長野県蓼科町には桐陰寮という宿泊施設を所有しており、自然豊かな環境での集団生活を通じて協調性を育んでいます。

2年次からは第二外国語として独語・仏語・中国語の選択ができ、1年間海外で学んだ単位を認定する留学制度も用意されています。グローバルな視野を持った人材育成にも力を注いでいます。

筑波大学附属高校の学費

国立高校である筑波大学附属高校の初年度納入金は358,572円（2025年度参考）となっており、私立高校と比較すると大幅に経済的負担が軽減されます。内訳を見ると、入学手続き時に56,400円の入学金を納め、1年時終了までに302,172円を支払う形です。

授業料は年額115,200円ですが、国の高校等就学支援金制度を利用できます。この制度では申請と認定の手続きを経ることで、授業料が実質的に支給される仕組みとなっています。また入学料についても免除制度が設けられており、経済的な理由で進学をあきらめる必要がない配慮がなされています。

その他の費用186,972円には学年費、生徒会費、PTA会費などが含まれます。施設費の別途徴収がない点も家計にとって助かるポイントでしょう。

詳細については合格者に対して個別にお知らせがありますので、入学が決まった段階で具体的な納入方法や支援制度の申請手続きについて確認できます。プールや体育館、テニスコート、トレーニングルーム、コンピュータ室などの充実した施設を、この学費で利用できる点は国立校ならではの魅力といえます。

筑波大学附属高校の進路実績

2025年の進学実績を見ると、東京大学に22名、京都大学に5名、一橋大学に6名、東京科学大学に13名が合格しています。最難関国立大学への合格者数が多く、偏差値77という数値にふさわしい実績を残しています。

過去3年間の推移を確認すると、東京大学への合格者は2023年が22名、2024年が28名、2025年が22名と安定して20名以上を輩出しています。京都大学も毎年5名前後が合格しており、旧帝大レベルの大学を目指す生徒にとって理想的な学習環境が整っているといえるでしょう。

私立大学では早稲田大学に74名、慶應義塾大学に52名、上智大学に59名、東京理科大学に47名が合格しました（2025年）。早稲田大学への合格者数は過去3年間で74名から82名の間を推移し、慶應義塾大学も50名台を安定してキープしています。

筑波大学への進学者は3名（2025年）と少数ですが、これは附属校だからといって内部進学に頼らず、生徒それぞれが自分の希望する進路を主体的に選択している証拠といえます。大阪大学や東北大学、北海道大学といった地方の有力国立大学への合格実績もあり、全国の大学から進路を選べる選択肢の広さが魅力です。

全人的人間の育成という教育精神のもと、体系的かつ基本的な知識・技能・態度の習得を徹底してきた結果が、こうした進路実績に表れています。幅広い教養と真の学力を身につけたうえで、一人ひとりが自由に進路を選択できる力を養っているのです。

筑波大学附属高校の入試情報

筑波大学附属高校は偏差値77を誇る国立の難関校であり、毎年多くの受験生が合格を目指しています。入試の詳細情報は合格を勝ち取るために欠かせない要素となりますので、しっかりと確認していきましょう。

筑波大学附属高校の入試情報まとめ

筑波大学附属高校の入試に関する公開情報は限られており、具体的な試験科目や配点などの詳細は、学校から正式に発表される募集要項を必ず確認する必要があります。国立高校という性質上、学力試験では高い水準の問題が出題される傾向にあり、基礎学力だけでなく応用力も求められます。

入学金は56,400円、初年度の授業料は115,200円と国立校ならではの経済的な負担の少なさが特徴です。さらに入学料には免除制度があり、授業料についても高校等就学支援金制度の対象となります。

この支援制度を利用する際には申請や手続きが必要になりますので、合格後の案内を見逃さないよう注意してください。初年度の納入金合計は358,572円となっており、その他の学年費や生徒会費、PTA会費なども含まれています。

筑波大学附属高校のオープンキャンパスなどのイベント情報

現時点では筑波大学附属高校のオープンキャンパスに関する公開情報は確認できませんでした。受験を検討している中学生とその保護者の方は、学校の公式ウェブサイトを定期的にチェックすることをお勧めします。

一般的に国立の附属校では、学校説明会や見学会などのイベントが開催されるケースが多く見られます。こうしたイベントに参加すると、カリキュラムの特徴や施設の様子、在校生の雰囲気などを直接確認できる貴重な機会となります。

学校行事では9月に桐陰祭という文化祭が開催されており、このような機会に学校を訪れることで、生徒たちの活動の様子や校風を肌で感じることができるでしょう。護国寺駅から徒歩圏内という立地の良さもあり、文京区大塚の緑豊かな環境で学ぶ生徒たちの姿を見学できます。

筑波大学附属高校はなぜ人気？まとめ

筑波大学附属高校は、偏差値77という最高難易度を誇る国立の名門校です。1888年の創立以来、130年以上の歴史を持ち、自由な校風と高い学力レベルで多くの受験生から注目を集めています。

護国寺駅から徒歩圏内という都心の好立地にありながら、落ち着いた学習環境が整っています。充実した部活動では運動部・文化部ともに全国レベルの実績を残し、文化祭や体育祭などの伝統行事も活発に行われています。

進路実績では東京大学をはじめとする難関大学への合格者を多数輩出しており、学費も国立校ならではの負担の少なさが魅力です。入試は高い倍率となりますが、学力だけでなく多様な個性を持つ生徒が集まる環境が整っています。

筑波大学附属高校への進学を検討されている方は、オープンキャンパスや学校説明会に参加して、実際の雰囲気を体験してみることをおすすめします。自分に合った学校選びの参考にしてください。