京都府立嵯峨野高校は、偏差値61〜71を誇る京都府内屈指の公立進学校として、毎年多くの受験生が志望する人気校です。京都大学に13名、大阪大学に14名もの合格者を輩出する高い進学実績を持ちながら、公立高校として学費負担が少ない点も大きな魅力となっています。

「嵯峨野高校の実際の評判はどうなの？」「偏差値や入試の難易度は？」と気になっている中学生や保護者の方も多いのではないでしょうか。

この記事では、嵯峨野高校の基本情報から偏差値、部活動、進学実績、入試情報まで、受験を検討する上で知っておきたい情報を網羅的にまとめています。

嵯峨野高校はなぜ人気？基本データを解説

引用：嵯峨野高校 校舎画像

嵯峨野高校は京都府内でも有数の進学実績を誇る公立高校として知られています。1941年の創立以来、80年以上の歴史を持ち、偏差値61から71という高い水準を維持しています。京都こすもす科と普通科を設置し、探究活動や国際交流を軸とした先進的な教育を展開しています。

京都大学や大阪大学など、関西圏の難関国公立大学への進学実績が豊富で、2025年には京都大学に13名、大阪大学に14名、神戸大学に16名が合格しています。文部科学省からスーパーサイエンスハイスクールの指定も受けており、理系教育に力を入れていることも特徴です。

公立嵯峨野高校の基本情報

嵯峨野高校は京都市右京区常盤段ノ上町15に位置する公立の共学校です。生徒数は全校で953名を擁し、普通科と京都こすもす科の2つの学科を設置しています。

京都こすもす科は共修コースと専修コースに分かれており、共修コースでは1年次に文理共通のカリキュラムを学び、2年次から自然科学系統と人間科学系統に分かれます。専修コースは3年間一貫した理系の専門教育を受けられるコースで、スーパーサイエンスラボやサイエンス英語といった独自の授業を展開しています。

普通科は京都こすもす科共修コースに準じた教育内容で、2年次から自然科学コースと人間科学コースに分かれて学習します。初年度の納入金は約47万4千円で、この中には学習用タブレット代や研修旅行費用も含まれています。

嵯峨野高校の最寄り駅は常盤駅！周辺環境は？

嵯峨野高校の最寄り駅は、JR嵯峨野線の常盤駅です。京都市の西部に位置しており、静かな環境と豊かな自然が残る勉学に適した立地となっています。

常盤駅から学校までは徒歩圏内でアクセスでき、京都市中心部からも通学しやすい場所にあります。また、乙訓地域や山城地域からも交通の便が良く、広範囲から生徒が通学しています。

嵐山や嵯峨野といった京都を代表する観光地にも近く、歴史と文化に恵まれた環境で学習できる点も魅力です。周辺は住宅地と緑地が調和したエリアで、落ち着いた雰囲気の中で学校生活を送ることができます。

嵯峨野高校の部活動の種類

嵯峨野高校には運動部16部、文化部18部が設置されており、多彩なクラブ活動が展開されています。全国大会に出場経験のある部活動も多く、水泳部や卓球部、ワンダーフォーゲル部などの運動部が実績を残しています。

文化部では軽音楽部、茶道部、吹奏楽部、美術部、放送部、コンピュータ部、将棋部、ESS部、小倉百人一首かるた部が過去3年間で全国大会に出場しており、文化系活動も盛んです。京都ならではのクラブとして狂言部があり、伝統文化に触れる機会も設けられています。

バトントワリング部やラグビー部、ソフトボール部など、男女問わず取り組める部活動も充実しています。ダンス同好会も活動しており、生徒の多様な興味関心に応える環境が整っています。学校行事と部活動を通じて、生徒が中心となって活動し、リーダーシップや協働性を育む機会が豊富に用意されています。

嵯峨野高校の偏差値は？受験は最高難易度

嵯峨野高校は京都府内でも屈指の進学校として知られており、受験を検討する中学生にとって入試難易度の把握は欠かせません。この高校は京都こすもす科と普通科の2つの学科を設置しており、それぞれで偏差値に幅があります。

特に京都こすもす科の専修コースは理系の専門教育に特化しており、高い学力が求められます。京都市右京区常盤段ノ上町に位置するこの学校は、京都大学をはじめとする難関国公立大学への進学実績が豊富で、受験生からの人気も高い状況です。

嵯峨野高校の偏差値は61 – 71！

嵯峨野高校の偏差値は61から71の範囲に設定されており、この数値は京都府内の公立高校の中でも上位に位置します。偏差値61は普通科のレベルを示しており、京都府内で上位20%程度の学力が必要になります。

一方、偏差値71は京都こすもす科専修コースの目安となる数値で、京都府内で上位3%程度の極めて高い学力を持つ生徒が合格圏内に入ります。この11ポイントもの偏差値の幅は、学科やコースによって求められる学力レベルが大きく異なることを表しています。

京都こすもす科共修コースはこの中間に位置し、偏差値65前後が合格の目安となるでしょう。受験を希望する場合は、自分がどのコースを志望するかによって必要な学力レベルを正確に把握することが求められます。

嵯峨野高校の学力レベルの目安は最高難易度

嵯峨野高校の学力レベルは京都府内の公立高校において最高難易度に分類されます。具体的には、中学校で実施される定期テストにおいて常に450点以上を維持し、実力テストでも安定して上位に入る必要があります。

特に京都こすもす科専修コースを目指す場合、数学や理科の分野で応用問題を確実に解く力が不可欠です。模擬試験では偏差値70を超える成績を複数回記録していることが望ましいでしょう。

京都大学への合格者数が毎年二桁に達する実績からも分かる通り、入学後も高いレベルの学習環境が用意されています。このため入試段階から相応の基礎学力と応用力が求められ、中学3年生の夏休み以降は過去問演習や記述問題対策に十分な時間を割く必要があります。受験準備には早期からの計画的な学習が欠かせません。

嵯峨野高校の制服や部活、活動行事

引用：嵯峨野高校 制服画像

嵯峨野高校では、運動部16団体と文化部18団体が活発に活動しています。多くのクラブが過去3年間で全国大会に出場しており、文武両道を実践する生徒が数多く在籍しています。学習と部活動の両立を通じて、協働性やリーダーシップを育む環境が整えられています。

年間を通じて多彩な学校行事が開催され、生徒主体で企画運営される文化祭や体育祭は嵯峨野高校の伝統として受け継がれています。

強豪部・実績（大会出場など）

嵯峨野高校の部活動は、水泳部と卓球部が全国大会への出場実績を持つ運動部の強豪です。ワンダーフォーゲル部も全国大会に出場しており、自然に恵まれた立地を生かした活動を展開しています。

文化部では軽音楽部、茶道部、吹奏楽部、美術部、放送部が全国レベルの活動を続けています。コンピュータ部や将棋部も全国大会に出場し、専門分野での高い技術を磨いています。

京都らしい伝統文化を継承する部活として、小倉百人一首かるた部と狂言部が存在します。かるた部は全国大会に出場する実績を持ち、伝統競技に取り組む姿勢が評価されています。ESS部も全国大会に出場しており、グローバルな英語力を養う環境が用意されています。

主要行事（文化祭・体育祭・修学旅行）

9月に開催される「とこのは祭」は文化祭と体育祭を合わせた嵯峨野高校最大のイベントです。生徒が中心となって企画運営を行い、クラスや部活動ごとに趣向を凝らした発表や競技が繰り広げられます。

2年生では10月に研修旅行が実施され、事前学習から事後の振り返りまで探究的な学びが組み込まれています。球技大会やウィンターチャレンジなど学年ごとの行事も充実しており、仲間との絆を深める機会が豊富に設けられています。

1年生は4月にステップアッププログラム、6月に演劇鑑賞、7月にサマーセミナーを経験します。2年生は1月に古典芸能鑑賞で日本の伝統文化に触れる機会があり、京都の高校ならではの教育内容となっています。6月のSagano SSH Global Forum for Student Researchでは課題研究の成果を英語で発表し、国際性を養います。

嵯峨野高校の学校生活の特徴

嵯峨野高校は京都市右京区に位置する公立の共学校で、京都こすもす科と普通科を設置しています。偏差値は61から71と幅があり、生徒一人ひとりの進路希望に応じた多様な学びを提供しています。

常盤駅から通学できる立地にあり、京都市中心部や乙訓、山城地域からもアクセスしやすい環境です。静かな住宅街に囲まれているため、落ち着いて勉学に取り組める雰囲気が整っています。

全校生徒数は953名で、普通科と京都こすもす科の共修コース、専修コースに分かれています。各学年約120名から80名規模のクラス編成により、きめ細かい指導が行われています。

嵯峨野高校の特色は？1941年創立の歴史

嵯峨野高校は1941年に創立された歴史ある学校です。80年以上にわたって京都の教育を支えてきた伝統校として、地域から信頼を集めています。

教育理念として、高い志を持って人生を主体的に生きる生徒の育成を掲げています。先進的な探究活動や国際交流の取り組みを通じて、国際社会の様々な分野でリーダーとして貢献できる人材を育てることを目指しています。

学校行事では、とこのは祭と呼ばれる文化祭や体育祭が9月に開催されます。生徒が中心となって企画運営を行い、豊かな人間性や協働性、リーダーシップを育む機会となっています。4月のステップアッププログラムでは1年生が新しい環境に適応するための活動を行い、6月の演劇鑑賞や1月の古典芸能鑑賞では文化的な教養を深めます。

施設面では、プールや体育館、テニスコート、トレーニングルームなどの運動施設が充実しています。個人ブース型の自習室を完備し、冷房の効いた快適な環境で自学自習に励むことができます。

嵯峨野高校の学費

公立高校である嵯峨野高校の初年度納入金は、2026年度参考で約474,250円となっています。入学手続き時に必要な入学金は5,650円と、公立高校の標準的な金額です。

授業料は年額118,800円で、1年時終了までに納入します。その他の費用として約349,800円が必要になりますが、この内訳には様々な項目が含まれています。学校諸費が約50,000円、制服代が約45,000円、体育用品代が約18,300円です。

教科書代として約40,000円、学習用タブレットが約70,000円かかります。タブレットは授業や自宅学習で活用するため、入学時に購入が必要です。2年次に実施される研修旅行の費用として約126,500円が含まれており、これは初年度から積み立てる形になっています。

私立高校と比較すると、嵯峨野高校の学費は大幅に抑えられています。施設費が不要な点も公立高校の利点といえるでしょう。ただし、部活動に入部した場合は別途活動費が発生することがあります。

嵯峨野高校の進路実績

嵯峨野高校の2025年3月卒業生は、京都大学に13名、大阪大学に14名、神戸大学に16名が合格しています。旧帝国大学をはじめとする難関国立大学への合格者を多数輩出している点が特徴です。

地元の国公立大学への進学実績も豊富で、京都府立大学に17名、大阪公立大学に13名、京都工芸繊維大学に11名が合格しました。滋賀県立大学には9名、京都教育大学には5名が進学しており、地域の教育機関との結びつきの強さがうかがえます。

私立大学では、関関同立への合格者が多く、同志社大学115名、立命館大学208名、関西大学52名、関西学院大学25名という実績を残しています。立命館大学への合格者数が突出して多いのは、京都という立地も影響していると考えられます。近畿大学102名、龍谷大学95名など、中堅私立大学への合格者も充実しています。

京都女子大学14名、同志社女子大学22名など、女子大学への進学実績もあります。京都薬科大学に9名が合格するなど、医療系分野への進学を希望する生徒にも対応しています。過去3年間のデータを見ると、東京大学や東京工業大学への合格者も出ており、首都圏の難関大学を目指す生徒も在籍していることがわかります。

嵯峨野高校の入試情報

嵯峨野高校への進学を検討している中学生と保護者の方に向けて、入試に関する情報とオープンキャンパスなどのイベント情報をまとめました。公立高校ですが京都こすもす科と普通科という複数の学科があり、それぞれ特色ある教育を行っています。偏差値は61から71と幅があるため、志望する学科やコースによって求められる学力レベルが異なります。

事前に学校説明会や個別相談会に参加することで、各学科の違いや学校の雰囲気を直接確認できます。

嵯峨野高校の入試情報まとめ

嵯峨野高校では、京都こすもす科専修コース、京都こすもす科共修コース、普通科という3つの教育課程を設けており、それぞれで偏差値が異なります。偏差値は61から71の範囲となっており、特に京都こすもす科専修コースは理系に特化した高度な専門教育を行うため、高い学力が求められます。

公立高校ですので、京都府の公立高校入試制度に従った選抜が行われます。中期選抜を中心とした入試形態となり、学力検査と調査書により総合的に判定されます。

京都こすもす科では探究活動やラボ活動が特徴となっているため、理科や数学に興味がある生徒、研究活動に意欲的に取り組みたい生徒に適しています。普通科でも2年次からコース分けがあり、自然科学コースと人間科学コースから選択できます。

嵯峨野高校のオープンキャンパスなどのイベント情報

嵯峨野高校では、受験を検討している中学生向けに複数のイベントを開催しています。2025年11月15日には中学2年生以下を対象とした説明会が本校で実施されます。まだ受験まで時間がある学年向けのイベントですので、早めに学校の雰囲気や教育内容を知りたい方に適しています。

2025年12月6日には中学3年生を対象とした個別相談会が開催されます。受験を直前に控えた時期の相談会ですので、具体的な進路選択や入試に関する質問ができる貴重な機会です。個別形式のため、各家庭の状況に応じた相談が可能です。

イベントの詳細な内容や申込方法については、必ず嵯峨野高校の公式ホームページで最新情報を確認してください。開催日時や内容が変更される可能性もあるため、参加前に再度確認することをお勧めします。学校の立地は京都市右京区で最寄り駅は常盤駅となっており、アクセスしやすい環境にあります。

嵯峨野高校はなぜ人気？まとめ

嵯峨野高校は偏差値61から71という京都府内でも最高難易度の公立高校で、1941年創立の長い歴史と伝統を持つ学校です。常盤駅から徒歩圏内という通学に便利な立地環境にあり、充実した部活動と豊かな学校行事が魅力となっています。

学力レベルの高さだけでなく、強豪部活の実績や文化祭・体育祭などの行事を通じて、生徒たちは充実した高校生活を送ることができます。さらに優れた進路実績を誇り、多くの生徒が難関大学への進学を実現しているのも人気の理由です。

公立高校でありながら質の高い教育環境が整っており、学費面でも保護者の負担が少ないことから、京都府内で高い人気を集めています。

嵯峨野高校への進学を検討している中学生の皆さんは、オープンキャンパスなどのイベントに積極的に参加して、実際の学校の雰囲気を確かめてみることをおすすめします。入試情報をしっかり確認して、志望校合格に向けた受験対策を進めていきましょう。