青森県内トップクラスの偏差値70を誇る八戸高校。東京大学や東北大学など難関大学への合格実績が豊富で、地元では「八高」の愛称で親しまれています。

「八戸高校って本当に入るのが難しいの？」「どんな学校生活が送れるの？」お子さんの進学先として八戸高校を検討されている保護者の方なら、こうした疑問をお持ちではないでしょうか。

この記事では、八戸高校の偏差値や入試難易度、充実した部活動や学校行事、さらには1893年創立という長い歴史と伝統について詳しく解説します。偏差値だけでなく、文武両道を掲げる校風や、東大をはじめとする進学実績、全国大会に出場する部活動の情報もご紹介。

この記事を読めば、八戸高校の魅力を総合的に理解し、お子さんの進路選択に自信を持って臨めるようになります。

八戸高校はなぜ人気？基本データを解説

引用：八戸高校 校舎画像

青森県を代表する進学校として知られる八戸高校は、偏差値70を誇る県内トップクラスの公立高校です。130年以上の歴史を持ちながら、毎年東北大学をはじめとする難関国公立大学や早慶上智などの私立大学へ多数の合格者を輩出しています。

特筆すべきは文武両道を実践する校風で、勉強だけでなく部活動も盛んに行われている点です。テニス部やアイスホッケー部、山岳部、スケート部などが全国大会に出場するなど、学業と課外活動の両立を実現しています。

広大なキャンパスと充実した設備も人気の理由です。8万平方メートルの敷地に加え、10.8万平方メートルの「八高の森」という自然環境を保有しており、宿泊施設まで完備されています。この恵まれた環境が、生徒たちの多様な活動を支えています。

公立八戸高校の基本情報

八戸高校は1893年に創立された歴史ある公立高校で、青森県八戸市長者4-4-1に位置します。全日制普通科の共学校として、男子363名、女子347名が在籍しており、バランスの取れた男女比率となっています。

初年度納入金は入学金5,650円、授業料118,800円で、その他の費用を含めても約32万円程度と公立校ならではのリーズナブルな学費設定です。教科書代金は46,023円が別途必要になります。

教育方針として「自重・猛進・敬愛」の綱領を掲げ、スクールミッションではグローバル社会を牽引する人材育成を目指しています。2年次から文系と理系に分かれるカリキュラムを採用し、大学進学に向けた高度な学力養成を行っています。

八戸高校の最寄り駅は本八戸駅！周辺環境は？

本八戸駅を最寄り駅とする八戸高校は、駅から徒歩圏内に位置しており通学の利便性に優れています。市街地にありながら、全国屈指の広さを誇るキャンパスを保有している点が大きな魅力です。

敷地内には体育館、テニスコート、トレーニングルーム、学食などの施設が充実しています。普通教室には冷房が完備され、自習室やシャワールームも整備されているため、快適な学習環境が整っています。

「八高の森」には宿泊可能な思惟山荘があり、部活動の合宿や各種研修に活用されています。豊かな自然に囲まれた環境は、都市部の学校では得られない貴重な教育資源となっており、生徒たちの心身の成長を促す場として機能しています。

八戸高校の部活動の種類

八戸高校には運動部18種類、文化部13種類の合計31の部活動と愛好会が設置されています。多くの部活が火曜日から日曜日まで16時30分から19時まで活動しており、学業との両立を図りながら熱心に取り組んでいます。

運動部では硬式野球部、ラグビー部、サッカー部などの球技系に加え、八戸ならではの特色としてアイスホッケー部やスケート部があります。これらの冬季スポーツ部は全国大会出場の実績を持ち、地域の気候を生かした活動を展開しています。テニス部や山岳部も過去3年間で全国大会に出場しており、高いレベルでの競技活動が行われています。

文化部も充実しており、吹奏楽部、演劇部といった定番の部活動に加え、書道部、美術部、放送部、文芸部、自然科学部、囲碁・将棋愛好会が全国大会出場を果たしています。茶道部は週1回木曜日の活動、生活科学愛好会は金曜日のみと、参加しやすい活動日程の部もあり、生徒一人ひとりの興味や生活スタイルに合わせた選択が可能です。

八戸高校の偏差値は？受験は最高難易度

八戸高校は青森県内でトップクラスの進学校として知られており、受験を検討する中学生にとって偏差値や難易度の把握は欠かせません。毎年多くの志願者が集まる同校の入試は、県内の公立高校の中でも特に高い学力が求められます。

この学校の大きな特徴は、1893年の創立以来培われてきた伝統と、全国レベルで通用する学力を身につけられる環境にあります。本八戸駅から通学できる立地でありながら、8万平方メートルという広大な敷地を持ち、充実した学習環境が整っています。

八戸高校の偏差値は70！

八戸高校の偏差値は70となっており、青森県内の公立高校では最難関に位置します。この数値は全国的に見ても上位層に該当し、県内のみならず東北地方全体でも高い評価を受けています。

偏差値70という数字が示すのは、受験者の上位約2パーセント程度に入る学力です。例えば、定期テストで常に学年上位をキープしている中学生や、模擬試験で450点以上を安定して取れる学力が必要となります。

入学後のカリキュラムは大学進学を前提としたハイレベルな内容で構成されており、2年次からは文系と理系に分かれます。授業の進度は速く、レベルも高いため、入学前から相応の基礎学力を身につけておくことが求められます。

八戸高校の学力レベルの目安は最高難易度

八戸高校の学力レベルは青森県内で最高難易度に分類されます。実際の進学実績を見ると、2025年3月卒業生では東北大学に31名、東京大学に4名が合格しており、国公立大学への進学者が全体の多くを占めています。

この難易度を具体的に表すと、中学校での内申点はほぼオール5に近い状態が必要です。さらに入試本番では5教科すべてで高得点を取る必要があり、苦手科目を作らないバランスの良い学力が要求されます。

合格を目指す中学生は、日々の授業を確実に理解するだけでなく、応用問題や記述問題にも対応できる思考力を養う必要があります。早い段階から計画的な受験勉強を始め、模擬試験を活用しながら自分の実力を客観的に把握していくことが合格への近道となるでしょう。

八戸高校の制服や部活、活動行事

引用：八戸高校 制服画像

八戸高校では「文武両道」の理念のもと、多彩な部活動と充実した年間行事が展開されています。過去3年間で全国大会に出場した部活動が複数存在し、運動部19部と文化部13部が活発に活動している環境です。

また、マラソン大会やスケート大会といった地域性を生かした行事から、文化祭や修学旅行まで、多様なイベントを通じて生徒の成長を促しています。

強豪部・実績（大会出場など）

八戸高校には全国レベルで活躍する部活動が数多く存在します。運動部ではテニス部、山岳部、アイスホッケー部、スケート部の4部が過去3年間で全国大会に出場しました。

文化部の活躍も目覚ましく、美術部、放送部、書道部、文芸部、自然科学部、囲碁・将棋愛好会の6部が全国大会出場を果たしています。これらの実績は青森県内の公立高校の中でも際立った成果です。

活動時間は多くの部が火曜日から日曜日の16時30分から19時00分までとなっており、勉学との両立を考慮したスケジュールが組まれています。茶道部や華道部は週1回木曜日の活動で、文化的教養を深める機会を提供しています。

主要行事（文化祭・体育祭・修学旅行）

7月に開催される文化祭は八戸高校の代表的な行事であり、同月にスポーツ大会と運動会も実施されます。これらの行事が集中する7月は生徒たちの団結力が最も高まる時期です。

1月にはスケート大会、2月にはスキー教室が開催され、青森県ならではの冬季スポーツ行事が充実しています。6月のマラソン大会と合わせて、生徒の体力向上と粘り強さを養う機会となっています。

2年次の11月には修学旅行が実施され、3年次の10月には遠足が予定されています。1年次には10月に地域巡検、2年次には大学訪問が組み込まれており、進路選択に向けた実践的な体験学習の場が設けられています。9月には大学模擬講義も開催され、早期から進路意識を高める工夫がなされています。

八戸高校の学校生活の特徴

八戸高校は青森県八戸市にある県立の進学校で、偏差値70という高い学力水準を誇ります。本八戸駅が最寄り駅となっており、8万平方メートルという広大な敷地と10.8万平方メートルの「八高の森」を有する全国屈指のキャンパスが特徴です。

文化祭やスポーツ大会、運動会などの学校行事が充実しており、7月には中学生体験入学も実施されます。1月のスケート大会や2月のスキー教室といった北国ならではの冬季イベントも開催され、四季折々の活動を通じて学校生活を楽しめます。

施設面では体育館や学食、コンピュータ室、トレーニングルーム、自習室などが整備されています。普通教室には冷房も完備されており、快適な学習環境が提供されています。

八戸高校の特色は？1893年創立の歴史

八戸高校は1893年に創立された130年以上の歴史を持つ伝統校です。綱領として「須ク自重スヘシ」「唯本文ニ向カッテ猛進セヨ」「師ヲ敬シ、友ヲ愛セヨ」を掲げており、長年にわたり青森県の教育をリードしてきました。

校風は「文武両道・質実剛健・自主自立・八高魂」を柱としています。八高魂とはどんな逆境に陥ってもそれを跳ね飛ばす粘り強さを意味し、生徒たちはこの精神を胸に日々の活動に取り組んでいます。

2025年4月現在の生徒数は男子363名、女子347名の共学校です。全日制の課程普通科であり、2・3年次には文系と理系に分かれて大学進学に向けた学力充実を図ります。授業のレベルが高く進度も速いため、生徒には日々たゆまぬ勉学が求められる環境といえるでしょう。

スクールミッションでは、解決困難な課題に取り組む教科等横断的な学びを推進し、探究心と創造性を育むことを目標としています。グローバル社会を牽引する人材育成を掲げ、夢の実現に向けて学び続ける高い志を持った生徒を輩出しています。

宿泊可能な施設である思惟山荘を備えた「八高の森」は、豊かな緑に囲まれた環境の中でさまざまな活動に利用できます。

八戸高校の学費

公立高校である八戸高校の初年度納入金は、2025年度参考で入学手続き時に男子64,047円、女子63,587円となっています。入学金は5,650円で、授業料は年間118,800円です。

1年時終了までに必要な金額は252,690円で、初年度年額の合計は男子316,737円、女子316,277円となります。その他の費用として、男子は192,287円、女子は191,827円が必要です。

教科書等代金は46,023円が別途必要になります。公立高校ということもあり、私立高校と比較すると学費負担は抑えられた設定になっています。

施設費は不要となっており、経済的な負担を軽減しながら質の高い教育を受けられる環境が整っています。授業料については就学支援金制度の対象となる可能性もあるため、入学前に確認しておくとよいでしょう。

八戸高校の進路実績

八戸高校の2025年3月卒業生の進学実績は非常に優れています。国公立大学では東北大学に31名が合格しており、地元の弘前大学には13名、岩手大学には12名が進学しました。

最難関の東京大学には4名が合格し、北海道大学3名、お茶の水女子大学3名、神戸大学2名など全国の主要な国公立大学に合格者を出しています。高崎経済大学には9名、福島大学には7名、新潟大学と千葉大学には各6名が合格しました。

私立大学では早慶上理GMARCHといった難関私大への合格実績も豊富です。早稲田大学8名、明治大学15名、立教大学17名、中央大学13名、法政大学19名と多数の合格者を輩出しています。東洋大学には31名が合格し、専修大学15名、東京理科大学6名など幅広い選択肢で進学を果たしています。

過去3年間の実績を見ても、2024年には東北大学27名、千葉大学10名、2023年には東北大学37名、弘前大学21名、東京大学7名など安定した合格者数を維持しています。入学者のほとんどが大学進学を希望しており、志望達成のため全校一丸となって勉学に励む環境が整っています。

部活動も活発で、テニス部、山岳部、アイスホッケー部、スケート部、美術部、放送部、書道部、文芸部、自然科学部、囲碁・将棋愛好会が過去3年間に全国大会へ出場した実績を持っています。文武両道を貫きながら高い進学実績を残している点が八戸高校の強みといえます。

八戸高校の入試情報

八戸高校への入学を検討している中学生にとって、入試に関する情報は進路選択において欠かせない要素となります。青森県内屈指の進学校として知られる八戸高校では、毎年多くの受験生が合格を目指して学習に取り組んでいます。

ここでは入試の概要や、学校説明会といったイベントについて詳しく紹介していきます。

八戸高校の入試情報まとめ

八戸高校は青森県立の公立高校であり、入学者選抜は青森県教育委員会が定める公立高校入試の制度に従って実施されます。一般入学者選抜では、学力検査と調査書を総合的に評価して合格者を決定します。

偏差値70という数値が示すとおり、県内でもトップクラスの学力が求められる高校です。そのため日頃からの学習習慣と、基礎学力の定着が合格への第一歩となるでしょう。

具体的な試験日程や募集人数については、毎年秋頃に青森県教育委員会から発表される入学者選抜要項で確認できます。受験を考えている方は、中学校の進路指導の先生に相談しながら、最新の情報を入手することをお勧めします。

また調査書では、中学校での学習成績だけでなく、特別活動や部活動の実績なども評価対象となります。日常生活における取り組みも選抜の際に考慮されるため、中学校生活全体を充実させることが望ましいでしょう。

八戸高校のオープンキャンパスなどのイベント情報

八戸高校では7月に中学生体験入学を実施しており、実際の学校の雰囲気を肌で感じることができます。この体験入学では、校舎見学や在校生との交流を通じて、高校生活の具体的なイメージを持つことが可能です。

参加を希望する中学生は、在籍する中学校を通じて申し込む形式となっています。各中学校の進路指導担当の先生から案内がありますので、興味がある方は見逃さないようにしましょう。

体験入学に参加することで、広大なキャンパスや充実した施設設備を実際に見学できます。8万平方メートルという敷地面積を誇る校内を歩けば、緑豊かな学習環境を体感できるでしょう。

また在校生から直接話を聞ける機会もあり、授業の様子や部活動の実態、日々の学校生活について質問できます。実際に通っている先輩の生の声は、学校案内やウェブサイトでは得られない貴重な情報源となります。

学校説明会の詳細な日程や申し込み方法については、八戸高校の公式ウェブサイトで随時更新されますので、こまめにチェックすることをお勧めします。

八戸高校はなぜ人気？まとめ

八戸高校は、偏差値70という青森県内トップクラスの学力レベルを誇る公立高校です。1893年創立という長い歴史と伝統を持ち、地域から高い評価を得ています。

本八戸駅から徒歩圏内という通学に便利な立地環境にあり、充実した部活動も魅力のひとつです。強豪部の活躍や文化祭・体育祭・修学旅行などの行事も盛んで、勉強だけでなく学校生活全体を楽しめる環境が整っています。

進路実績も優秀で、多くの卒業生が難関大学への進学を実現しています。学費は公立高校ならではのリーズナブルな設定で、質の高い教育を受けられることも人気の理由です。

入試は最高難易度となっていますが、その分充実した高校生活と確かな進路が期待できます。オープンキャンパスなどのイベントも開催されていますので、八戸高校への進学を検討している中学生の方は、ぜひ実際に学校の雰囲気を体験してみてください。